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うれしいお支払い。

なにかとバタバタしている。四日間の合宿の疲れでベットに横になったと思ったら朝日が差し込んでいた。急いで身支度を整えて病院に向かう。替え玉2回まで無料、一杯500円のとんこつラーメンでランチをパパッと済ませる。DNAパブリッシングのスタジオに到着して、汗を拭ってからクーラーのスイッチを入れた。いまはラジオ収録のための準備をしながら原稿を書き始めた。おかげでnoteエッセイの配信時間が乱れている。この土日でペースを整えなくてはな。

移動の合間に銀行のATMに立ち寄った。先日から連載スタートしたイラストレーター・デザイナーのチカツタケオさんとの対談企画の謝礼をお支払いをするためである。

チカツさんから届いた茶封筒には、手書きのちいさなメッセージが入っていた。丁寧に書かれた一言ひとことを読み進める。心がうれしくなっていくのがはっきりとわかる。なぜなら、手書きのお礼やメッセージを書いている時間 = 受け取る人のことを思っている時間、だと思うからである。

一般的には、お支払いということばに対してネガティブな印象を持っている場合が多いんじゃないかと思う。ぼくも「お金が減るよ〜、やだよ〜」と嫌な気持ちや不安な気持ちになることも多い。けれども今回のお支払いは、うれしいお支払いだった。

ちょっとした違いが、もしかしたら、ちょっとした違いこそ、大きな違いを生み出す源なのかもしれない。ATM待ちの行列に並びながら、そんなふうに思った。

順番が回ってきてお金を振り込みするとき、ぼくは短く手を合わせる。そして、ちいさく頭を下げた。ありがとうございます、と心のなかでつぶやきながら。

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