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はじめての利用者様とその夜。

どうも。終活日日是好日不動産のスエビバです。

今日も前回のつづき。。
はじめて故人様をお迎えにいき、安置施設まで搬送した後のことを書いていこうと思います。

施設に到着

まだ、施設オープン前のことです。はじめての搬送の日は、他のスタッフさんもお休みで僕一人出勤の日でした。
葬儀社の社長さんとお迎え先から施設に戻り、はじめての安置の準備にかかります。日頃、練習していた通り、準備を進めていきます。
搬送車からストレッチャーを下ろし、安置する為の専用のプレートに故人様を移動させます。
その後、葬儀社の社長さんにはじめての死後処置を教わります。
通常、病院で亡くなられた故人様の場合、看護師さんに死後処置が行われています。ただ、今回は解剖後の故人様になりましたので、こちらで死後処置をする必要があります。

死後処置

まず、僕が一番驚いたというか感じたことは死後硬直。
死後硬直とは、亡くなってから数時間で始まる、筋肉が固まっていく現象のことです。身体全体のこわばりといいますか、関節が一切曲がらないことになんとも言えない気持ちになったことを思い出します。
死後処置も故人様によって違いは出てきますが、主に排泄物の処理や口腔ケア、腔部(鼻、口、耳)の詰めもの、清拭、お着替えになります。
ひとつひとつ丁寧に処置をしていく葬儀社さんの社長さんの背中を見ながら、本当に誰かがやらなければならない大切な仕事だと身にしみて感じた経験でした。
だからこそ、この「生前契約」に携わるにあたり、ご自身で死ぬ前に決められたことのまず一番最初にかかわる者として大きな責任も感じましたし、故人様の思いをカタチに出来るように未経験ながら一生懸命やりきろうと強く決意した瞬間だったと思います。

人は生まれてくる時から死を迎えた後でも誰か助けられているんだとも感じました。

安置終了

死後処置が終わり、油圧リフターを使い冷蔵安置室の棚に安置します。
この作業も練習はしていましたが、かなり緊張しましたねー。。
無事に問題なく、ご安置ができてほっとしたことが昨日のことのように思い出されます。

安置が無事に終わり、葬儀社の社長さんは当然お帰りになられます。
今日は他のスタッフは誰もいません。
ということは、私と故人様だけになります。
安置も終わり、緊張が少しとれた時に今日は施設にひとりだという現実を知ります。

その夜

3階建ての広ーい施設の中で寝泊まりしているのは3階になります。
故人様は1階の冷蔵安置室になります。
3階の事務所のモニターからは冷蔵安置室が映されています。
まぁ~、事務作業をしていても落ち着かないこと落ち着かないこと。。
そして、夜が深くなるにつれ、あれやこれやと色々と考えてしまいます。
事務作業を終え、お風呂に入りますが何度も何度も後ろを振り返ってしまいます笑。いや~、はじめて過ぎてなんやようわからん状況のまま、仮眠室で仮眠をとることに。。

う~~ん。寝れません。当然のように寝れるわけがありません。
深夜に気になって何回もモニターを確認しに行ったことか。
特に何も起こることはなかったですが。。
その日は結局、一睡も出来ず朝を迎えてましたね(笑)
スタッフが出社してきた時の僕のお出迎え具合は、まさにうれ〇〇〇状態の犬のようになっていましたね!

今日はこのあたりで終わります。
ではでは~!!



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