見出し画像

皿って、服と同じで、実物見てから買いたくなるよな

2024年5月26日、うっすら夏日。
賃貸の廊下を1時間ほどかけて磨き上げたのち、出かけた日曜日。

Xでnatural69さんの、動物柄の染付古波佐見の皿がバズっていたのをみて、上野で陶器市が開催されていることを知った金曜日。

数ヶ月前に「お醤油 兼 お玉受けの皿」を割ってしまったので、なんかその役割を担ってくれそうなちょうどいい皿を探しにいくことにした。

本当は土曜日に行こうかな〜と思っていたものの、なんやかんか仕事があって日曜日に行くことになった。
普通の週末って2日しかないから、できる限り土曜日に出かけて、日曜日は体力回復に努めたいと思ってしまう。

個人的に上野に行くとなると、ちょっと気合がいる。

自宅からやや遠いが、乗り換えは少ない。
結果的なアクセス自体は良いと言う、絶妙な距離感の駅。

なので、地味な気合がいる。
祝日に燃えるゴミを外に出しに行く時ぐらいの気合い感。

銀座線の上野広小路駅で降りて、のんびり上野恩賜公園の方に歩くこと5分程度。
公園内は普段よりも、2割増ほどで人が多かった。
どうやら上野は陶器市以外にも何かやっていたようで、いくつか出店と神輿が出ていた。

お祭りの音をヒントに、人通りの少ない方の道を選んだら、新芽から少し青くなった木々のトンネルの下を通ることとなった。

風がそれなりにあったので、よくわからない新芽の名残のようなものが何度か顔や頭に直撃した。
痛くはないが、若干「ふにゃ…」としているのが不快。
緑自体はすごい目にいい感じなのに、あの「ふにゃ…」としたやつが苦手。

あれなんだろう…ネットで調べようにも正式名称がわからない。

陶器市自体は、大噴水近くで開催されていた。

陶器市系ってあの半円形のバルーンの入り口みたいなやつ多い気がするけれど、風で倒れても「皿割らないように…」とかって配慮なのかしら。
あと大体、蛍光色のような色が多い気がするけど、それも理由があるのかしら…目立つからかな…

陶器市というだけあって、いろんな種類のお皿があった。
波佐見焼とか、美濃焼とか、伊万里焼とか。
どんぶりとか、ひら皿とか、お茶碗とか。

機械生産の食器もあったけれど、かなりのお手頃価格で売られていた。
逆に古伊万里とかは高級なものもあって、リュックを前に移動して強めに抱えた。
運悪くうっかり皿を割る可能性もあるので、なるべくその可能性を減らすための努力を続けた。

皿って個人の好みがすごい出るものだと思っているので、ぐるぐる3周ぐらい回りながら、他の人が買った皿を見ていた。

若いカップルが、パンとかパスタが映えそうな感じの、割と使いやすそうなやつを二人で悩みながら買っていたり、
小さいお子さんを連れたご家族が、それぞれ色違いのお茶碗を買っていたり、
古伊万里のティーカップを前にしてずっと悩んでいるお姉さんだったりと、おのおの、皿と真剣に向き合っていた。

皿って自分たちの生活に入り込んでくる役者みたいなもんだもんね。
普段使いも、特別使いも、そのタイミングによっては、すごい思い出ストーリーがついたりすることがあるもんね。


私も普段使いしやすそうな醤油皿を選ぼうと思ったが、好みの柄すぎる謎の皿に一目惚れしてしまった。
醤油皿のことを忘れて、出会った瞬間に謎の皿を購入してしまった。

料亭で使われるタイプの高台の皿なので、「いつ使うの…?」と冷静な自分が問いかけたものの「なんかいい豆腐とか…っ!」と物欲の自分が押し通した。

ちなみに最初にこの皿に盛られた料理は「トマトとツナのサラダ」である。
和食作るだけの余裕が当時の自分にはなかった…
煮物とか刺身とか綺麗に盛れるだけの体力が欲しいところ。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?