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運動嫌いとオペラント条件付けって関係ある?

 こんにちは、丁_スエキチです。

 昨晩、部屋でゴミ箱を跨ごうとした際に、右足の人差し指をゴミ箱に強打し、痛みのあまり絶叫して近所迷惑をかましてしまいました。跨げると思った高さまで脚が上がっていなかったようです。空間認識能力がゴミ。

 どうやら空間認識能力というのは子どもの頃の身体運動で身につくようなのですが、思い返すと身体を動かすのが何よりも大嫌いな子ども時代を送っていたので、そりゃゴミみたいな空間認識になるのも自明でした。小5まで自転車に乗れなかったし。

 それにしてもどうして身体を動かすのがあんなに嫌だったんだろう? と考えたのですが、ひとつの仮説が浮かんできたので、今回はそれについて描こうと思います。

条件付け~パブロフの犬のやつと、もう一個のやつ~

 行動心理学らへんの用語に「条件付け」なるものがあり、「古典的条件付け」と「オペラント条件付け」の二つがあります。

 古典的条件付けは要するに厨二病患者が大好きな「パブロフの犬」であり、更に言うといわゆる「条件反射」です。

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 上の図のように、学習によって本来であれば無関係の刺激に対して、勝手に反応するようになってしまう、というものです。梅干しやレモンの見た目だけで酸っぱくなってヨダレが出るのもこれ。

 もう一方のオペラント条件付けは、こんな感じ。

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 よだれが出るような意思に関わらない反応ではなく、レバーを押すだとか、走るだとか勉強するだとか、自発的な行動についての学習であることが古典的条件付けとの違いです。報酬や罰が与えられることによって、その自発的な行動を行う頻度(オペラント水準)が変化するのです。なおここで報酬や罰と言いましたが、正確には強化子や罰子と呼ばれます。イヌの場合の具体例を添えておきます。

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 さて、本題です。運動が嫌いな子どもにも、このオペラント条件付けが適用されるのではないか? という話です。

学習によって運動が嫌いに?

 普通、子どもは走ります。運動能力も発達の途中であり、加えて頭の比率がデカいのもあってしょっちゅう転びます。そして転ぶと痛い。

 この「痛み」が、正の罰子として機能してはいないでしょうか?

 走るという自発的行動によって、転んで痛いという嫌悪刺激が提示されます。運動が苦手な子どもは何度も何度も転んで痛い思いをするので、正の罰が繰り返し与えられ、結果として走るという自発的行動の頻度が低下する、つまり自分から運動をしなくなってしまう。これが運動嫌いのメカニズムなのではないでしょうか。

 あくまで仮説なのでなんとも言えません。しかし、痛い思いをするのがとにかく嫌いだった子ども時代には、走って転ぶことも鉄棒から落ちることもサッカーボールが顔面に当たることも大嫌いでした。おかげさまで今でも顔面にボールが当たって痛い球技はあまりやりたくないです(卓球とバドしかできん)。

運動嫌いを治したい方へ

 大人はもうどうせそんなに転ばないんだから走るなり自転車漕ぐなりスポーツ始めるなりしましょう。知らん。

 もし、子どもの運動嫌いを治したい親御さんが読者の中にいるのであれば、どうあがいても絶対痛くないスポーツをさせれば運動嫌いがマシになるかもしれませんよ。卓球とか、バブルサッカーとか、卓球とか、バドミントンとか、卓球とか、卓球とか。おすすめですよ。


 そうしてあんま運動できないけどとりあえず運動部に入ってみた系の冴えない卓球部員がこの世にまた増えるのであった……。


でもマジで卓球は楽しい。エンジョイ勢でも楽しいし、ガチ勢になってももちろん楽しいと思います)

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