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「新型コロナウイルス感染拡大におけるガイドラインVol.2 新郎新婦がやることチェックリスト」[ダウンロード版]

SUEHIROの佐伯です。2021年の幕開けは緊急事態宣言とともに始まってしまいましたね。本日は、SUEHIROより、いまもう一度、結婚式に向き合う全ての方にお届けしたい資料を共有したいと思います。

※本記事の最後にPDFダウンロード版を貼り付けてあります。ぜひみなさま現場で大いにご活用ください※

こちらは、2020年、日本国内での新型コロナウイルス感染拡大第一波と言われた時期に、政府から発令された緊急事態宣言を受けて、SUEHIROよりリリースしました「新型コロナウイルス感染拡大におけるガイドラインVol.2 新郎新婦がやることチェックリスト」です。

コロナ禍の結婚式を、どう受け止め実行していくのか、迷っている全てのカップルさんに向けて作成しました。今日は少し、そのガイドラインを作っていた日々を思い出しながら綴ってみたいと思います。


それぞれの価値観に基づいた自由な言論が時として人を傷つける

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あの頃、全てのカップルさんやご家族、ご招待されているゲストの皆様と共に、私たちウエディングプランナーも、とても苦しい日々を過ごしていました。未知のウイルス感染症が流行しつつある中で、結婚式を挙げることの是非が世間的に問われつつある空気感。どれくらいの影響力があるのかわからない中で「やりましょう」とも「やめましょう」とも、もちろん無責任に決めつける権利は誰にもなくて。

だけど、今や私たちの生活に当たり前のように存在しているSNSの中では、匿名のユーザーから「結婚式・披露宴」に対するそれぞれの価値観に基づいた自由な言論が飛び交っておりましたね。どの意見ももちろん間違いではない。きっとそれぞれの正直な丸裸の気持ち。そうわかってはいるけど、良いも悪いも、当事者にとってはあまりにもセンシティブに影響を与えるものでした。

当時私はサカナクションの「エンドレス」をよく聴いていました。

最近リリースされた曲ではないけれど、今のネット社会を写したような歌詞。あの頃、「結婚式」「コロナ」といったキーワードで検索するSNSの世界には、手に持つ人にとってその重さはあまりも軽く、スルッと投げただけで人の心にさくっと刺さる鋭利な果物ナイフのような言葉を目にすることが多かったような気がしています。「血は決して目に見える赤い色をしているとは限らない。」そんなふうに思いながらスマホの画面を覗き込んでいた日々。そんな中、2020年初夏に結婚式を予定していた1組のカップルさんと対面でのお打ち合わせを迎えることになります。


お互いの気持ちを素直に打ち明けるのは実は難しい。そのためにプランナーが代弁をする

予想はしていたけれど、お打ち合わせにいらっしゃったお二人は、とても沈んだ顔をされていました。本来ならば、結婚式に関わる進行やお料理など楽しいお話をするはずでお約束をしていた日。でも、今の私たちには避けて通れない話題があります。そして、ご両家の結婚式の方向性についてのお話になった時、新郎様は「今じゃない気がする」とぽつり。でも、花嫁様はなんだか胸を突かれたような顔をされていて。その時私は「あ、もしかしてお二人、話せていないんだな。」と気がつきました。もうご入籍もすませ一緒に住まわれているお二人。当然「二人の意思決定」をされてお打ち合わせにいらっしゃっているかと思い込んでいましたが、そうですよね。話せないよね。二人でこんな話、毎日顔を合わせていたって、どうやって切り出していいかもわからないよね。と。

例え家族だけの少人数に切り替えても、いますぐにでも、大好きな彼と結婚の誓いを交わしたい、できればギリギリまで様子を見て、延期せず予定通りの日程で行いたいと胸に秘めていた花嫁様。それまで頑張って笑顔で、結婚式に対しての具体的な思いや、ご家族からの前向きに応援してもらっている様子を、私に向けて(でもそれはきっと彼に向けて)話していらっしゃいました。でも、彼のその言葉を聞いた瞬間、急に押し黙り、その瞳からは大粒の涙が溢れ、ぽと、ぽと、と、打ち合わせデスクを濡らして行きました。そちらに視線を送らずとも、その涙を全身から空気で感じ取るご新郎様はうつむいて、本当に辛く苦しく、とても痛々しく申し訳ないと言う表情をされていらっしゃいました。

私たちウエディングプランナーが陥りがちなことなのですが、「結婚式は二人の意見で成り立っている」と、当たり前のようにとらえられているこの価値観、本当にそんなにも単純なものなのでしょうか。もちろん、意思決定はその都度二人でして行きます。でも、”はじめから””自然に”二人の意見がぴったり合っているというわけではないということ。この時改めてヒアリングしてみるとご新郎様には「自分は両親が共働きでおばあちゃんとおばさんにもとてもお世話になった。でも、高齢者への感染の危険性が問われている中でおばあちゃんを呼ぶわけにはいかない。おばあちゃんが来られないなら、僕にとって結婚式をする意味がない。」という強い思いがありました。「おばあちゃんを安心して呼べる時に、心から安心して結婚式をしたい。」

決して結婚式をやりたくないわけでも蔑ろにしているわけでもない、それどころか本当に大切に思っているからこその思い。その思い彼の口から聞くことができればもちろん、花嫁様も日延べについてきちんと納得することができる。

そう。結婚式に対するスタンスやあり方を、二人で一つのものにするためには、まず、「それぞれの思いや希望がある」、ということが大前提で、お互いそれを聞き合った上で「二人の意見としてまとめる」というプロセスが必要になってきます。いま、こうして文章にすることは簡単なことなのですが、当時のお二人にとってはその思いを伝え合うことどころか、日々の暮らしの中でさりげなく話題にすることすらできず、ウエディングプランナーになんとかして欲しいと委ねるしかなかった・・・。これが、コロナ禍の結婚式に向き合うカップルの事実です。ウエディングプランナーに「納得する理由を代弁してほしかった」のかもしれません。お二人はそれをきっかけにきちんと話し合いができるようになり、二度ほど延期され、2021年に結婚式を挙げる予定です。何度延期の話になっても、彼女が泣くことはもうありません。

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お互いの本当の思いを知りあうことが、進むべき道を導き出すための第一歩

カップルさんも辛い。それを受け止めるウエディングプランナーも辛い。誰も悪くない。誰もが被害を受けていて。こんな現場でSUEHIROは「結婚式を大切に思う人々(カップル・ご家族・ゲスト・スタッフなど結婚式に関わる全ての人です!)の心を守りたい」そう考えてガイドラインを発行し続け、今回首都圏が二度目の緊急事態宣言となった今のタイミングにもう一度この「新型コロナウイルス感染拡大におけるガイドラインVol.2 新郎新婦がやることチェックリスト」を世に送り出すことにいたしました。

向き合いにくい話題に対して、考えやすくするためのチェックリストです。本音を言葉にできなかったら気持ちを指差して伝えてもいい。まずはお互いの本当の思いを知りあうことが、進むべき道を導き出すための第一歩なのだから。もちろん、これをまた使うことなんて望んでいなかったけれど。でも、必要な方々に届き、少しでもその痛みを和らげることができたら、そんな思いでいます。Twitterでは優しい励ましの言葉とともに、そっとリツイートされているようです。皆様、本当にありがとうございます。

一点だけ補足するならば、「case06 諸条件(開催時間や収容人数等)に充分配慮し、感染症対策をしっかり施しながら予定通りに行う」と言う選択肢を増やしていいのではないかと思っています。コロナとの共存が始まって約一年、私たちも一年前より確実に対応力をつけ、アップデートされているはず。そこに集う人々が、自分の状況を照らし合わせながら参加するしないの判断から含めて、節度ある行動をとることができれば、ウイルス感染症に対して過剰に恐れる必要はないのではないでしょうか。心配な人は欠席してもいい、オンラインで参列してもいい。そんな単純なことも含めてこの一年で私たちの選択肢はたくさん増えました。

例えワクチンができたとしても、またいつかそのうちにこのような出来事は起こる可能性はゼロではありません。どんな時にも、自分たちの手で結婚式という美しい文化を守らなくてはなりません。新しい時代に合わせた結婚式のあり方を、これからもSUEHIROは皆様と共に模索しつづけて行きたいと思います。

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【ガイドラインについて】

<発起人>
SUEHIRO(http://suehironet.com/
株式会社リクシィ(https://rexit.co.jp/

<監修>
WEDDING LAPPLE(https://wedding-lapple.com/
REVE&Co.(https://www.erisaekiwedding.com/
Coco style WEDDING(https://ccsw.jp/

<協力>
Producer’s Wedding
First Film
アズールウエディング
CANOW

<デザイン>
Shiori Graphic

■SUEHIROガイドラインについてよくいただくご質問

Q. SUEHIROガイドラインって自社サイトに掲載しても良いの?
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A. はい。ガイドラインを編集せず、そのままjpegおよびPDFファイルでご掲載頂けるのであれば、ぜひご活用いただければと思います。
ただしイラストを加工して掲載することは固くお断りさせていただきます。
また、制作者(SUEHIRO)のクレジット表示をお願いします。
クレジット表示については、次項「掲載のルールはありますか」で詳しく説明しています。
なお、文章の引用、パンフレット等の紙媒体への掲載、イラストの2次利用をご希望の場合は、事前にご相談ください。
Q. ガイドラインを掲載する際のルールはありますか?
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A. 「加工せずそのまま掲載」「クレジット表示」の2点を必ずお願いしております。
クレジット表示は以下の例をご参照ください。
◆◆Webでのクレジット例◆◆
ホームページやブログなどへの掲載時は、製作者名と、SUEHIRO公式ホームページのURL表記をお願いします。
▷例1 
ガイドライン作成:SUEHIRO
(http://suehironet.com/)
▷例2 
引用:SUHIRO「新型コロナウイルス感染拡大における結婚式ガイドライン 結婚式Q&A集」
(http://suehironet.com/information/1272/)◆◆Instagram/Twitter/Facebookでのクレジット例◆◆
本文中に、SUEHIRO 各種SNSへのメンション(リンクが有効な状態)を入れていただくようお願いします。
▷Instagramの例
「新型コロナウイルス感染拡大における結婚式ガイドライン 結婚式Q&A集」
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