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ウエディングプランナー佐伯が考える『言葉の美しい取り扱い方』

最近メンバーと話していて
『なんだか、最近どうも優しさ・美しさに欠ける言動がSNS上で増えているような気がする。結婚式という美しい世界を創る私たちが、いまこそあるべき姿ってなんだろう。』
という話題になりました。

長引くコロナ禍、政策に合わせた会場の対応、キャンセルや延期に涙するお客様たち、それを支える私たち事業者も心に深い傷を追っている現実の中で。

色々、大変なこともありますよね。
というか、もう泣きたいくらい大変なことしかなくて、それでもがんばれなんて無責任なことは言えませんが、少しでも、心を楽にするためにも。

先日こちらのnoteで『言葉磨き』についてご紹介したところですが、本日はもう一度今日は業界人としての『美しい言葉の扱い方』について、皆さんと考えてみたいと思います。

1、同じ【結婚式という世界で生きる人たち】を悪く言っている人はいませんか?

SNSを見ていると、業界人同士が、お互いを非難しあっている様子を見かける事があります。

・式場は多額のマージンをとっている。
(中にはパーセンテージまで開示していることも)
・持ち込み料で縛っている。
・自由にアイテムを選べない。

この辺りが、よく見かける話題でしょうか。

確かに、そう言った事実もあるかもしれません。
でもそうあらねばならない本質的な理由もあるかもしれません。

SNSの怖いところは、
『式場は』
と書いてしまうと
あたかも全ての式場さんがそうであるかのように印象づいてしまうことです。

そして、それを外から見ている他業界の方(つまり未来のお客様たち)はどんな印象を受けるでしょうか。

例えば手作りの個人店のケーキ屋さんが大手製菓メーカーのケーキに対して
『あのメーカーのケーキは、原価率が◯%だ。』
と指摘している姿を見かけたとしたら。
本来、ケーキという夢のある食べ物のはずなのに、なんだか夢が覚めてしまいそう。

もちろん発言は自由です。そこに、それぞれの正義や信念があるのもよくわかります。だけど、その発言は誰かが様々な立場や視点から『ウエディング業界の代表的な意見』として、見ている可能性もあるということを頭の片隅において、もう一度発言の【表現方法】を考えてみませんか。

ケーキ

2、『業界は変わるべきだ!』と発言している人は、もしかして、誰かがどうにかしてくれると思っていませんか?

SNSの気づきから二つめです。

『変わらない業界が悪い!』
『業界は変わるべきだ!』

こちらも、最近よく見かけます。

確かに、私たちはいま、変わらなくてはなりません。
お客様にもっと優しく、もっとわかりやすく、もっと楽しく、結婚式を楽しんでいただけるように。

だけど『業界の正体』ってなんでしょう。
『業界』を構成しているもの、それは、紛れもない私たちひとりひとりです。

業界を変えるためには、まず、ひとりひとりが変わらなくてはなりません。
自分のあり方、スタンス、言葉や行動、全て心から誇れるものでしょうか?
もちろん人間ですから完璧はありません。
私もそうです。まだまだ至らないことばかり。
だけど、努力はし続けたい。

そして、結婚式というものに生かされているのは私たちひとりひとりですよね。

『業界は変わるべきだ!だからまずは僕が、私が、こう行動する。』

ここまでの思考に至らなければ、業界は変わっていくはずがないと私は思っています。まずは自分たちのあり方、信念を向けるベクトルについて、見直してみませんか。

グラス

3、お二人に寄り添うことは大切。でも、一緒に愚痴を言う姿に品格はありますか?

これはフリープランナーだからこそ思うことかもしれませんが。
フリープランナーさんのところには、大きな組織のパッケージや仕組みに疑問を抱いて、一度キャンセルをされるなど、なんらかのトラブルを乗り越えて『それでも、結婚式をしたい!』と願い、助けを求めてやってくるお客様もいるでしょう。

拗れてしまった問題の、責任がどちらにあるのかは当事者間のことですが、そんな時に私たちは割とお客様の悩み相談からスタートする事があります。

その時に、一緒になってその組織やシステムに対して陰口を言ったりしていませんか?

もちろんお客様に寄り添うことは大切です。
傷や痛みを想像し、労る言葉や姿勢も。
でも、そのことと、お客様と一緒になって会場やシステム、また『そこにいる人』を責めたり、愚痴を言うことはまた別のことだと思うのです。

このほかにも、
『今日の結婚式、ダメでした!』と言うバックヤードでの発言。
ダメだったのは、結婚式ではなくて、自分たちの仕事の仕方。

『昔の結婚式はこうだった!』
古かった、ダサかった、遅れていたなどのネガティブ発言。
その言葉は、その結婚式を挙げたお二人を否定していることになります。

言葉を美しく取り扱えない人の心が、美しくあることなどできるのでしょうか。そんな人が、お客様の前でも、美しく振る舞えるのでしょうか。

言葉のベクトルは、心のベクトルです。
うまくいかなかった原因は、他者に責任があると思うのか、自分が至らなかったと受け取るのか。もちろん、心のバランスをとるために、他者に頼ることもあるでしょう。でも、その解決方法には中毒性があります。そして、その場合の発信する場所はSNSではなくても良いはずです。(ちなみに私は、友人や業界の仲間たちの愚痴や悩みを個人的に聞くことは、全く負担になりません^^ いつでもなんでもご相談、お待ちしております!)

結婚式の業界とは。
結婚式を創る人たちの人間性とは。
つまり、結婚式の本質とは。

結婚式を未来に残したい、守りたいと考えるならばまずは自分たちの美しく丁寧な振る舞いを心がけたいなと、私は思っています。

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最後に、SUEHIROでお世話になっている税理士の先生からシェアしていただいた言葉を貼っておきます。

縁尋機妙(えんじんきみょう)
多逢聖因(たほうしょういん)

○​縁尋機妙(えんじんきみょう)
良い縁がさらに良い縁を尋ねて発展してゆく様は誠に妙なるものがある​。
○​多逢聖因(たほうしょういん)
いい人に交わっていると良い結果に恵まれる

とても心に沁みいる深い言葉ですね。自分の行いが鏡となって、人間関係を構築していく。まさにその通りです。

そして、私からは、スタジオジブリの名作『ハウルの動く城』から。

○美しくなかったら、生きていたって仕方がない・・・!
ハウルは、美しくあるために自分に魔法をかけています。
もちろん私たちに魔法をかけることはできませんが、結婚式とはまるで魔法をかけるように美しい世界を創りだすものだと私は思っています。

お客様の心の中に描かれている、美しい魔法を解かないために。
私も言葉の美しい取り扱い方を心がけて行きたいと思います。

まとめ2

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