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小言の多いおやじの正体

「使い古した歯ブラシは捨てんか」
「掃除に使う、ってどれだけやってるんだよ?」

「玄関の靴もどれだけあるんだ」
「ピザ屋が驚いとったたぞ」

そんな台詞を吐く自らの役柄を作ったことがある。
イッセー尾形さんのワークショップでの私だ。

自分の身近な人を思い出しながら
言いそうなことを台詞にしただけだが
まぁまぁの反応を得られたのは
誰にも共感というか想像に応えるだけの
場面を作り出せたのだと思う。

昭和生まれの私も幼少期から
包装紙を捨てずにいたり
菓子箱や紙袋はもとより
買ってきた弁当の醤油なんかも
捨てるには気が引けるのだ。

平成、令和と過ぎた今だってなにひとつ変わらない。
ホラ、Amazonの箱が横で山になっている。

もったいない、は良いことだが溜め込むにも程がある。

パソコンのデータも言わずもがな
捨てることができずに容量を圧迫している。

ごみを生まない生活を心掛けてはいるが
ごみと思えない思考そのものが障害になっている。
それなりの反省を重ねて物に執着は持たなくなったが
油断すればいずれは我が家も夢の島になるだろう。

所詮は、貧乏性なんだろうな。


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