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#19 Why are you on your own tonight?



散々可愛がってきた自分が、社会ではただの「使い捨ての駒」だと気付かされた
絶望はしないがだからといって希望はあるか?

少しずつ自己が崩壊していく音がする
「必要なのは自己改善ではなく、自己破壊だ」と、タイラー・ダーデンは言う
自ら望んで破壊できるならいい
でもこれは全く望んでいない勝手な崩壊だ

「わたしはこんな人間だったか?」
社会に出て、スーツを着て電車に乗る日々を送るようになって、気付かされてしまった
"最高なわたし"の賞味期限は過ぎたんだ
お陰様で卑屈な文章だけは筆が進むこと

何も壊せない結局度胸なんかない自分に、タイラーは焼印を押してはくれない
一生もんの傷をつけるのがそんなに嫌かね
中身が腐りまくっているから、外だけは綺麗でありたいのか
タトゥーのひとつもお前は入れることなく死ぬんだ
だからお母さん、安心してください
貴方が大事にするわたしの体には、傷一つ付くことはありませんから



じわじわと荒む温和な自分の精神や
日に日に荒れていく真っ白ですべすべだった自分の手
掃除に時間がかけられなくなった部屋
溜まりに溜まった洗い物
そんなものが積み重なってわたしを病ませるんじゃないか
溜まったそいつらはいずれ月収20万ぽっちの金では癒せなくなる



今日もみんな死にそうだ


貴方はそんな整った顔をしていて、スタイルもいい。
貴方を求めてくる人間なんてすぐに現れるだろう。
貴方はわたしよりお金持ち。
貴方はわたしよりずっと若くて、時間もたっぷりある。
貴方は絵も描けるし、文を書くのだって上手い。
それなのに、貴方は今日も死にたいと言う


それとも
絵も描けて、文才もあるから死にたいのか?
走れるから、踊れるから死にたいのか?
美しいから、お金があるから死にたいのか?
若いから、時間が無限にあるのが恐ろしいから死にたいのか?

わたしが持ってないものをたくさん持つ者たちがなぜだか今日も死にたがる

貴方よりずっとずっと死ぬべき人間はこの世には沢山蔓延っていてのうのうと生きているというのに。

自分の魅力を無価値だと感じさせ絶望させる要因が日常に多すぎるせいで
若者はすぐに老いてゆく



音楽や映画といった娯楽が簡単に吸収できるようになった。それと同時に吸収しやすくなったのは絶望も同じで。生まれ落ちた時から病んだ国と病んだ仲間に歓迎されている
だからね、少年少女よ、インターネットなんてやってはいけないんだよ

悪にはだれしも魅了されるものだと思う。悪には善と違って節制などないからだ。
今となってはもう、何を持ってして悪なのか分からなくなってしまったけれど。愚かである方が人生は楽しいに違いない


性を楽しむ人たちと関わる機会が増えた


わたしは未だ不完全なままだ
服を着ている自分は最高なのに
裸になった時は酷く惨めだ  何もわたしを守ってくれない、と思う
ストリップの文化に依存しているのに  あの世界はあんなにも人体のすばらしさを教えてくれるのに   自分の体のことはやっぱり「むごい冗談の成れの果て」としか思えない
半端者だな、とここでも実感させられてしまうのか
それでもいつか、この人を抱きたいと思えるような相手と出会った時のためにそこそこの経験は積んでおきたい

性を楽しんでる人達をみると、「人間だなぁ」と羨ましく思ってしまう。性を楽しめてない人が「人間をやれていない」と言いたいわけではないが、前者のほうが圧倒的にエネルギッシュなのは確かじゃないか?

自分の性別が男だったら、もっと拗れた考えを持っていただろうか。「むごい冗談の成れの果て」と思わせる体を忘れさせてくれるような相手さえいれば、女の体を愛されるのは存外悪くはないのだ。それでもこれから、どんな性愛経験を積んでも「自分にとって性別という概念はそれほど重要ではない」というスタイルを貫いていきたい


「わたし」も「僕」も「俺」もずっとこの中に存在している
みんなこの容れ物から抜け出したがっていてウズウズしてるんだ





‪「ギラギラしていたい」「人間が好き」 「過去の苦しみはすぐ忘れる」 「人生を恨んだことなんて一度もない」‬
そうして人生を恨んでいる
そうして人間を憎んでいる


暗示をかけなきゃやっていけないようなことが、人生ってやつには多すぎる
暗示をかけているうちに、自分は本当にその姿になれると信じているから

人生を充実させているように見せるとき、「おまえはそんなんじゃないだろ」って、かつての惨めで卑屈な自分が後ろからつきまとう 高校時代の制服を着て
眉毛も整えず一切アイメイクなど知らない死んだ目をした糞ガキが 「適合者ぶるな」とわたしを罵る

自分が欠陥品だと思うことがないよう、抗うわたしのなんと必死なことか

安いジンのリキュールだけがこの部屋にある唯一の本物
咳をしたところで心配してくれる人はなし


ロックは何も悩みなんか解決しちゃくれないが、悩んだまま踊らせてくれるんだぜ
悩んだまま踊る 踊れるだけましな人生 悩んだまま動けないやつが多すぎるから
抱えきれんばかりの素晴らしい音楽と映画に出会えて、わたしの人生はこんなにも豊かだ
人にだって充分恵まれてる

それなのに何故こんなにも虚しくなるんだろう

吐くまで踊る   悪魔と踊る
俺は歌って踊る世界のクズだ

みんなは何者かになりたくて足掻くけど、わたしはもしかしたら何者にもなりたくないのかもしれない

どこにもカテゴライズされたくないと思っている僕が、人類の仲間入りをさせてもらうなどとても烏滸がましい話だったわけであります


お母さん、それでもわたしはなってみせます
貴方が心から誇れるような子どもに

今こそ社会がわたしに適合すべきです




ああもう今年わたしは、【スティーブン】が【モリッシー】に成った歳と同い歳になってしまう

きっとわたしにとってのジョニー・マーなんて現れることはないんだ

誰かがこの鬱屈を包み込んでくれればいいのに
気持ち悪いくらいの愛憎を受け止めてくれる人が必要なのに

誰もわたしを連れ出せない


Will I Still Be Human?
脳内でモリッシーが「Tomorrow」を歌っている


新年お悔やみ申し上げます



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上記は去年秋頃からだらだらと書いていたもの

というか、誰もフォロワーがいないTwitterの鍵垢で虚無状態の自分がつぶやいていたものたちを適当にまとめたものである。これらを始め、こういったはち切れんばかりの負の感情はいずれ黒歴史になりうるものたちだろうが、結局自分の原点なのだと思う。これからの自分がどんなに明るい人間になろうが、きっと死ぬまで、心の奥底にはこんな鬱屈が居座り続けることだろう。

自己肯定感、自己愛と共にこいつらも引きずって生き続けている


偶然にも昨日は母の日であった

母の日ときいて思い浮かぶのは、Joy Divisionの「Isolation」の詩。


Mother I tried please believe me,
I'm doing the best that I can,
I'm ashamed of the things I've been put through,
I'm ashamed of the person I am.


母よ信じてくれ、僕は自分を喜ばせたり、
信用に値する人間になろうと努力したんだ、
僕はやれるだけの最善を尽くした、
けど過ぎ去った経験の全てがすべて恥ずかしく感じる、
僕はみずからを恥じ入るしかない。


この詞に共感してなるものか。

でもこれからまた、モリッシーやイアンカーティスの詞に縋る日々がやってくるに違いない。

昨年と変わらず、大嫌いな夏がもうじきやってくるから


ああ、いやなことだらけだ

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