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キャラクターの『らしさ』を強める髪型の描き方!

0.はじめに

こんにちは、sue02です。

髪型が決まっても、キャラクターの特徴を生かしてイラストにするには、
髪色や髪飾りなども決める必要があります。
みなさんは、どのような基準で決めていますか?
今回の記事では、
そのキャラクターが持つ『らしさ』を強調する髪型についてお話します!

『イラストは完成したけど、髪が浮いている気がする…』
『髪型がなんだか物足りない…』
そんな方の参考になれば幸いです。

髪型の描き方と決め方のポイントについては、こちらをどうぞ!

1.まずはおさらい!

■キャラクターを描き分けるポイント!

ポイント1:イラストのテイストをターゲットに合わせて変える。
ポイント2:どのくらいの数のモチーフを取り入れるか。
ポイント3:モチーフをどのくらいアレンジするか。

前回、前々回の記事では、主にポイント1について解説しました。
今回は、ポイント1、ポイント2、ポイント3、
全てを意識する必要があります。ちょっと難しいです。


■パッと見でキャラクター設定が伝わるデザインにしよう!

世の中にあるキャラクターの固定概念を活かすと、
設定が伝わりやすいキャラクターになる!!

ある程度、衣装やポーズがしっかり描ける方でも、
イマイチキャラクターがパッとしないことがあります。
その際たる原因は、
『髪型が与える印象
と『キャラクターの設定が乖離していることです。
個性を表現したくても、違和感を生んでしまったら意味がありません。
違和感は、ファンの『楽しい』『好き』の気持ちを薄めます…

2.『らしさ』を感じる髪色にしよう!

■『色が持つ特有の印象を活用しよう!

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『キャラクターの設定』と『色が持つ特有の印象』を合わせよう

上記のキャラクターは、それぞれどのような性格に見えますか?
もし『庶民的で正義感の強い姫』という設定なら、
どの髪色が最適でしょうか?

赤は、『熱血漢っぽさ』や『気の強さ』の方が強く感じるかと思います。
青は、『博識っぽさ』や『クールさ』の方が強く感じるかと思います。
黒、『真面目っぽさ』や『平凡感』を強く感じるかと思います。
※おそらく、アジア人特有の感覚です。

この3つの中では、黒髪が最適なように感じませんか?

髪色によって、感じる性格のイメージは変わります!
ぜひ、キャラクターの性格から逆算して考えてみましょう!

配色の基礎は割愛しますが、イラストには必須の知識です。
『色彩 心理』『色彩 印象』で検索したり、
色彩本を見ながら、知識を獲得しましょう!


■明度と彩度により、『色が持つ特有の印象』は変わる!

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色味を強く感じるほど、『色が持つ特有の印象』が強まる!

上記の場合、真ん中が最も色の印象を強く感じますが、
髪色を原色にすると浮きます。
彩度や明度は必ず調整する必要があります。

淡い色味(左)も、濃い色味(右)も、色の濃淡の方が目立つため、
色が持つ印象自体が弱まります。
例えば、このような感じです↓↓↓

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現実に近い髪色の場合、『現実の髪色』の印象を彷彿とする!

例えば、上記の印象を感じやすいです。
対象年齢が高い作品や、硬派な作品やミステリー作品に多いです。

カラフルな髪色は、『色が持つ特有の印象』に準じますが、
先述の通り、濃淡によって、その印象を強めたり薄めたりできます。
カラフルの中には、白髪や銀髪も含みます。

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非現実的な髪色場合、『色自体が持つ』印象がダイレクトに出る!

例えば、上記の印象を感じやすいです。
ここまで明るい色は、
対象年齢が低い作品や乙女ゲやギャルゲに多いですが、
ほとんどの作品は、明度彩度が多少違えど、カラフルな髪色かと思います。


■個性的な髪色にしたい場合の一例

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個性的な髪色は、個性的なキャラクターに最適!

個性的にしたい場合、上記のような髪色も良いかと思います。
ただし、そのキャラクターを本当に個性的な髪色にするべきか、
一度冷静になって、ペンを置いて考えてみてください。

『キャラ立ちさせたい!』『色数を増やしたい!』な気持ちで先走ると、
正統派ヒロインなのにツートンカラーといったような、
違和感のあるキャラクターになりがちです。

また、こういった髪色は昨今流行りでもあります。
配色をこだわったり、髪型やアクセサリーや衣装などで個性をつけないと、
汎用的に見えてしまう可能性もあるので、注意しましょう。


3.『らしさ』を感じる髪質にしよう!

■整い具合でキャラクターの印象が変わる!

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適度な無造作感は、どんな印象にも合いやすい!

強調して描くことで、上記の印象が強まります。
ガチガチに整っているポマードで固めたような七三分けは、
生真面目な印象が増します。

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遊び毛を書き込む時には、注意が必要です。
仕上げに1本1本髪の毛を加える描き方は定番ですが、
多すぎるとボサボサな印象に寄ります。書き込み過ぎに注意しましょう!


ハイライトや影でキャラクターの印象が変わる!

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キャラクターの雰囲気に合う、ハイライトや影の塗り方にしよう!

ハイライトの塗り方を3つ比較するだけでも、このような違いがあります。ハイライトや影を細かく塗り込むほど、やわらかくリアルな髪質に見え、
大きく塗り込むほど、硬そうなポップな髪質に見えます。


4.『らしさ』を感じる髪飾りにしよう!

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