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【パートで音色を合わせるには❓】

音色を合わせるにはどうしたらいいですか?

という中学生の質問に対する回答を
紹介させていただきたいと思います!
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これはたびたび話題に上がるテーマだと思いますが
けっこう混乱しがちなテーマだと思います。

よく上がる疑問が

・人によって音色の個性や特徴が
違うのにどうやって合わせるのか?

・使ってる楽器も違うのに合うのか?

音色を合わせる、揃えると
言うと
当然こういう疑問が出てくると
思いますが

人それぞれ声が違うように
楽器の音と人それぞれ個性が
違います。

同じ指導者に習っていたり
目指してる音が似ていたりすると
傾向は近くなりますが
やはり一人一人違い、個性が
あります。

なのでそれまで同じにしようと
考えると
そもそも不可能なのと
おかしな方向、無理のある方向へ
言ってしまうので
まず一人一人の音色に
違いがあるのは当然だし
同じにする必要は
無いということをまず理解しましょう。

それなら一体どうやってパートで音色を合わせるのか?まとめるのか?

という疑問が当然湧くと思います。

これは一人一人の音色にそれぞれの個性があったとしても

合わさった時に一つのまとまった響きに
溶け合った、調和した響きに聴こえる
ように吹く

という事です。

どういうことかと言うと
以下の要素を近づけていくことで
それぞれの個性があったとしても
パートとしてブレンドした
まとまった響きとして聴こえます。

・息のスピード

・息の圧力

・息の量(音量)

・シラブル(aとかoとかiなど口の中の形、広さの傾向)

・発音の種類

・音の形

・タイミング

これらを近づけていくことで
響きが一つの塊として
ブレンドして聴こえるようになっていきます。

音の響かせ方、鳴らし方のイメージを
近づけていく、似せていくとという
感じです。

これはリレー練習をすると
とてもわかりやすいし
掴みやすいです。

(リレー練習とは一人一人順番にフレーズを回して行って吹き方を似せていく練習で
基準となる人を決めて
その人が吹いた感じにみんなで
似せていくように回すと効果的です。

伝言ゲームのようにだんだん原型が
無くなっていってしまったりしがちなので
基準の人のニュアンスを受け継げるように
することが大切です)

相手が吹いた感じを
同じ感じになるように真似して
吹くことで
さっきあげた要素が
近づいて行けば
ブレンドするようになってきます。

相手の喋り方を真似するような感じです。
そっくりに真似しても
その人の持ってる基本的な声自体は
全く同じにはならないと思いますが

抑揚や声のトーンは
似た感じにできますよね?

あと合唱をする時にも
一人一人の声質は
全然違うけど、上手い合唱は
まとまった美しい響きに聴こえますよね?

あれも同じような響かせ方をする
から響きが溶け合ってまとまって聴こえます。

合唱も例えば
人によってJ-POPみたいな声や歌い回しで
歌う人、オペラ歌手のような声や歌い回しの人
演歌歌手のような声と歌い回しの人
ミュージカルの歌手のような、アニソンの歌手のような…
こんな感じでいろんな人がいたとしたら
まとまった響きには聴こえないですよね?笑

ちょっと極端な例えですが
パートで音がブレンドしてない時は
そう言う感じに近い状態です。

なので一人一人の音色の個性は違くても
同じようなイメージの吹き方にすれば
音色が合ってるように聴こえる
ということです。

これが近づけば近づくほど
一本で吹いているかのような
響きになっていきます。

以上はロングトーンを前提に話していましたが曲のフレーズになっても
基本的には同じで
歌い方やニュアンス、抑揚を近づけて
行けばまとまった響きとしてフレーズが
聴こえるようになっていきます。

これもリレー練習で
やるのが一番分かりやすくて
効果が出やすいと思います。

パート内で楽器の種類やメーカーが違う場合についてですが
これはいろんな考え方がありますが
基本的には楽器が違うものでも
吹き方を近づけていければ
ブレンドした響きは作ることができます。

あまりにも違う特徴の楽器があったりすると
少し合わせにくくなったりは
確かにありますがカバーすることは可能です。

この点はあまり考え過ぎないで
吹き方を近づけていくことで
ブレンドさせることに
意識を向けた方が
メリットが多いと思います。

以上のことを
実際に試してみて
吹き方を近づけていくことで
どう響きが変わって聴こえるか
体感してみてください(^^)

わざと全然違う吹き方を大げさにしてみて
そうすると響きがどう聴こえるかも
実験してみると
面白いと思います!

いいパターンと悪いパターン
両方体感することで
理解が速まる思います。

それではいい響きを目指して
いろいろなチャレンジをしてみてください!

----------------------------------ここまで

以上読んでくださってありがとうございました!
何かの参考になれば幸いです(^^)



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