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指揮の秘訣❗️楽器の経験を有効利用する

【指揮の秘訣❗️楽器の経験を有効利用する】

指揮には色々な秘訣がありますが
指揮をする時に自分のこれまでの
楽器での演奏経験、演奏する時の感覚を
意識的に有効利用しているでしょうか?

【指揮をする】

と考えると
特別なことと思いすぎて
本当は指揮の時にも必要な
楽器の時に使っている
音楽的な演奏感覚の
スイッチが切れてしまい

その結果

・演奏しにくい…

・音楽が伝わらない…

・本人の思うような音楽ができない…

指揮になってしまっているケースが
多くもったいないと感じています。

自分が楽器や歌で使っている
感覚や身体の使い方を
有効活用して
指揮に結びつける事で
指揮の力を劇的に高める秘訣を
お話ししていきたいと思います。

楽器の時に使っている演奏感覚
や身体の状態とは
どんなものがあるでしょうか?

○強弱

○音色の使い分け

○クレッシェンドなどの音量変化

○レガートの感覚

○フレーズを作る感覚

○リズム感

○アウフタクトの感覚

○アゴーギグの感覚

○アーティキュレーション、発音の使い分け

など…

このそれぞれの
項目ごとに
自分が楽器で表現する時
どんな呼吸感で
どんな身体の使い方や動きで
表現しているかを
エア楽器でもいいので
やって感覚を確認してみましょう。

○管楽器、歌だったら…

息の吸う時のスピード感や深さ
音出す直前にどんな種類の
エネルギーを高めるのか?

吐く時のスピード感、圧力感
エネルギーをどう解放しているか?

どんな息の支えをしているか?

音から音へ移る時に
どんなエネルギーの変化で
音を運んで行くか?
繋げていくか?

音が変わる時に身体がどんな風に
動いているか?どんな状態か?

○打楽器なら…

どんな予動か?

振り上げる高さやスピードは?

振り下ろすスピードは?
重さは?
距離は?

弾み方は?

音から音へ移る時の
身体の動きや使い方は?

身体の中で感じている
リズム感、テンポ感、フレーズ感は?

○弦楽器だったら…

音出す前にどんな準備するか?

どんなスピードと圧力で弾くか?

どんなニュアンスのボーイングか?

フレーズを作るときに
どんな身体の感覚と動きか?

○ピアノだったら…

音を出す前に
どんな準備をするか?

打鍵のスピード、深さ
重さの掛け方
どんなタッチで弾くか?

弾いた後の腕の動きは?

フレーズを作るときに
どんな呼吸感、身体の動きか?

こんな感じで
それぞれでやっていることを
確認したら
その感覚を腕の動き、身体の動きに
変換して視覚化するわけです。

それを以下の項目ごとに
具体的にどういう腕の動きに
身体の
すると

・距離、幅

・スピード

・加速・減速

・図形

・腕の身体からの位置
→身体からの距離
→腕の高さ

それぞれの項目を
演奏感覚に近い感覚になるように
アレンジしながら
調整していきます。

これを

エア楽器で確認する⇔指揮の動きに変換する

を行ったり来たりして
いろいろな動きを
繰り返し調整しながら
試していくと

演奏に直結した
演奏者の感覚にフィットする
理にかなった
動きに近づけていくことが
できます。

この時忘れてはいけないのが
腕の動きだけ考えては
上手くいかないということです。

・呼吸感、息遣いの感覚

・重心の感覚

・お腹の支えの感覚

・響かせる位置、ポジションの感覚

・顔の表情

総合的に
音楽的に演奏している時と
近い感覚、状態に
なっている必要があります。

これが上手く連動して
振れると驚くほど
音色のイメージやダイナミクス
フレーズ感など
伝わりやすくなり
指揮によって演奏がガラッと
変わるようになります。

ぱっと見
図形や動きも綺麗でスムーズなのに
指揮に対する反応が薄い
音楽的な流れや表情がない
というのは
これが大きな原因の1つです。

表面的な図形や運動だけでは
音楽のニュアンスやフレーズ
音色などは伝わらないので
最初にもお話ししたように
演奏感覚と分離した
表面的な指揮法にならないように
注意が必要です。

見た目は綺麗なんだけど
なんか音楽がつまらない

巨匠などにある
何振ってるんだか一見
わからないんだけど(笑)
オーケストラが指揮に対して
反応していて表現も豊かで
音楽が生き生きしてうねっている。

この2つの違いも同じようなことが
原因の事が多いです。

後者の指揮は
演奏感覚に基づいて
音楽の呼吸やエネルギーを
振っているので
表面的な指揮より
伝わる情報量が多いので
演奏者に音楽が伝わるわけです。

最後にこのことを
実感するための1つのアイデアを
お伝えします。

指揮を振るのではなく
エア楽器、楽器の吹き真似
弾き真似で指揮してみる方法です。

これは上手くやると
指揮を振るより
音楽が伝わりやすく
音楽や音色が変わる事が多いです。

このやり方は最初は
個人レッスンやパート練など
の少ない人数のアンサンブルに
対して試してみると
掴みやすいと思います。

簡単で効果も大きいので
ぜひ試してみてください(^^)

最後まで読んでくださり
ありがとうございます!

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