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【音楽的で楽しいロングトーンの練習方法】 〜音色を磨く秘訣とロングトーンを効果的に楽しくするアイデア〜

基礎練の定番

【ロングトーン】

その効果や必要性はいろいろな意見があると思いますが

「習慣としてやっている人」

「好きだし必要性を感じてやっている人」

「好きじゃないけど必要性を感じてやっている人」


いろいろな人がいると思います笑

今回はロングトーンを
好きでやってる人にとっては
より効果的に

好きじゃないけどやってる人にとって
少しでも楽しくて意味のあるものに
するアイデアを紹介したいと思います。

そもそもロングトーンの目的はなんでしょうか?

・音色を磨く

・音、息の安定性、持続性を身につける

・いろんなダイナミクスで安定した音、いい音色を出せるようにする

・ダイナミクスレンジを広げる

主にこのような目的があると思います。

この中でも特に重要なことは

【音色を磨く】

ではないでしょうか?

そして音色を磨く上で大事なポイントは
いろいろあると思いますが

その中で最も大事なことだと思うのは


【理想とする音色を鮮明にイメージする】


です。


自分の中に自分自身の
オリジナルの理想の音色を持つことも
必要なことですが

それに加えて

やはり自分の憧れる、目指す
一流の奏者の音色をイメージすることは
音色を磨いて行く上で必要ですよね。


一流の奏者の音色を聴いて


「いつかあんな音色を出したい」

「ああいう音色が出したくてたまらない」

「一度でいいからあんな音色で吹いてみたい」

楽器を愛する人なら
このような
衝動や憧れを持つ人は多いのでは
ないでしょうか?笑

そしてこのような気持ちが
音色を良くする、楽器を上達する
大きな原動力になると思います。


もしこういう気持ちが
無かったり
薄かったらどうでしょうか?


どんなに奏法、呼吸法を学んだり
研究しても
そもそもの理想とする
音色のイメージが
薄かったり、曖昧では
本当にいい音色には
なっていかないですよね。

理想とする音色のイメージが鮮明に
あるからこそ
結果的に呼吸も深くなっていく
(もしくは呼吸を深くする必要性を感じる)

アンブシュアや身体の使い方も
その音色を出すために必要な
方向へと自然と調整されていく
もしくは調整していく
事になると思います。

ということで
理想の音色を鮮明にイメージ
することが大事だとして

前置きが長くなりましたが
話をロングトーンに戻しましょう。


ロングトーンをより効果的に
そして楽しめるようにする方法は

【自分の理想とする奏者の音色をイメージしながらロングトーンする】

です。

すでにやっているという
人もいるかもしれません。

今回は
これにさらに工夫を加えてみます。

自分の理想とする音色の
奏者の演奏音源の中で(ソロ、アンサンブル、オーケストラの中のフレーズなど…)
フレーズ中の
長めの伸ばしの音を探します。
(ロングトーンする時のイメージする
材料として使います)

そしていろいろな音域の
伸ばしを探していきます。

さらにいろいろな音量、曲想による
音色の伸ばしを探します。

こんな感じで理想の音色の奏者の
伸ばしのサンプル、お手本
をたくさん集めていきます。

(できれば自分の好きな曲の方がより効果が高めやすいです)

そしてその音源を
繰り返し身体に染み込むくらい
脳内に焼きつくまで日々聴きまくります!

そしていつでも
自分の意思でそれを
脳内再生できるようにします。

特にその伸ばしの部分の音色を
鮮明に再生できるようになると
ベストです!

その時にその音色が

・どんな音の伸びやかさか?

・どんな厚みや太さか?

・どんな柔らかさか?

・どんな張りや輝きか?

・どんなスピード感か?

・どんな圧力感か?

・どのくらいの息の量で吹いてそうか?

・どんな発音か?

こういったことにも着目して
聴いていくと
音色が漠然としたものではなく

細部までその音色を
作っているさまざまな
要素、特徴を掴みやすくなり
記憶に定着させやすくなります。

また自分で演奏する時にも
そういった細部が
認識、把握できていた方が
再現できることを
増やすこともできます。

以上のような感じで
イメージを充実させて
それを実際の
ロングトーンの時に使います。


ロングトーンする時にまず
以下を決めます。

・音域

・テンポ感

・音量

・音色の種類

これらの項目をまず
設定したら次に

脳内に記憶した
理想とする奏者の演奏の中から
同じ条件か近い条件の
フレーズの中の伸ばしを
選んで
頭の中で鮮明に強烈にイメージします。

まさに目の前で理想とする奏者が
演奏してくれている
イメージがリアルに描くことが
できたら最高です!

それができたら
いよいよロングトーンを
開始します。

理想の奏者が

目の前で吹いている…

隣で一緒に吹いてくれている…

さらには自分ががその人に
なりきって乗り移ったかのように
同化するイメージまで
行けると効果が最大化すると
思います!

これはとにかくイメージ力の勝負ですね笑

このイメージがリアルにできるほど
劇的に効果が上がり
楽しさやモチベーションも
自然に上がると思います。

よくありがちな
義務のような修行のようなロングトーン…
とは楽しさが全然違うと思います笑

実際レッスンなどで
先生に吹いてもらった直後に
吹いたり
一緒に吹いてもらうと
普段出ないようないい音色が
すぐにできてたり
調子が良くなったりしますよね?

それを普段の練習の時に
自分自身で
イメージの力を使って
その状況を作り出す
感じです。


一つ注意点は
自分の身体の特性や奏法など
とかけ離れたタイプの奏者を
選んでしまうと
無理が生じて上手くいかなかったり
弊害もあるので

自分のタイプと方向性が似てる
奏者で好きな人を見つけることが
大切なポイントです。

ちなみにこの方法は
ロングトーンだけではなく
いろんな事に使えます!

スケール、アルペジオ、タンギング、レガート、アクセント
その他さまざまな表現方法…

それぞれ同じように
サンプルを探して
それをイメージしながら
やる事で
楽しく効果的に
そして実際の曲に直接結びつく
音楽的な基礎練習を
することができます。

ちなみにイメージ力が
レベルアップしていくと
最終的には
どんな曲でもその理想の奏者に
頭の中で演奏させることが
できるようになってきます笑

この譜面をあの人が
吹いたらどんな感じになるかな?
とイメージすると
その譜面を演奏したイメージが
浮かぶようになってきます。

楽しくて便利なので
是非チャレンジしてみてください(^^)

音色は最終的には

【自分だけの最高の音色】

を見つけ身につけていくことが
大切です。

ですが
それを見つけていく過程や
道を見失った時、調子を上げたい時は
やはり
理想とする奏者のイメージを
持ちながら練習していくことは
とても大きな力になると思います!

以上
普段の基礎練を少しでも楽しく
充実したものにする
ヒントになれば幸いです(^^)

最後まで読んでいただきありがとうございました!










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