【和声感を教えるには?】


【和声感】のある演奏をするにはどうしたらいいか?
生徒や楽団のメンバーに和声感をどう伝えたらいいか?
演奏の現場で難しく感じる事もあると思います。

いろいろな方法があると思いますが
比較的
手軽にできて効果の高い方法を一つ
紹介したいと思います!

和声感を理解してもらう
導入として
とても使いやすいのが
バッハの平均律クラヴィーア曲集
第1巻 第1番 ハ長調です。

シンプルな作りの中に
非常に美しい和声の流れが
ある曲ですが

基本ずっとリズムが16分音符
のため要素がシンプルな分
和声の色合いやテンションの
変化が聴き取りやすいという
メリットがあります。


この曲を
和声の進行、移り変わりを感じながら
そして和声が移り変わる時に

・緊張と弛緩

・音色

・音量

・テンポ

主にこの4つの要素がどのように
変化しているかを
集中して聴き取るように意識
してもらいます。

(慣れるまで最初のうちは聴こえてる和音から次の和音に移った時、まずは単純に
高まったか、落ち着いたかに集中して聴くと
変化を聴き取りやすいと思います)


聴いてる最中に心の中で
和音に移り変わるときに


「あっ、今緊張感が高まったな」


「少し落ち着いた、緩んだ感じがする」


「音色が明るく広がるような感じに変化した」

「音色が濃く、深みを増した感じがする」


「テンポの流れがぐーっと前に進んでいく感覚がある」

「この音に行くときに少し落ち着いている、
時間的に間をとってる」

「和声の移り変わりに伴って音量も少しずつ高まっている」


このような感じで
感じ取った変化を言葉にしていくと
次第に感覚が掴めて来ます。

ここで感じたことを
実際の演奏の時にも
意識を向けるように促していくと

少しずつ和声に対する
感覚が育ってくると思います。

そしてさらにもう一つのおすすめが

このバッハの平均律クラヴィーア曲集を
伴奏にグノーがメロディを乗っけた

グノー作曲のアヴェマリアを聴かせると
和声の変化に乗っかって
メロディがどう歌っていけば
いいかも分かるのでおすすめです!

和声感のあるメロディの歌い方
がどういうものかが
すごくよくわかると思います。

バッハ平均律クラヴィーア曲集
https://youtu.be/sOYXQoMz7Gk

グノー アヴェマリア(チェロ)
https://youtu.be/Px-iZruVydk

グノー アヴェマリア(ソプラノ)
https://youtu.be/5A7rUsFbECs

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