第6の絶滅期 ~絶滅をまぬがれる進化の勝組とは?~

人類の活動により6回目の大量絶滅は早まるか?

 地球46億年の歴史の中で5回の大量絶滅がありました。過去5回の大量絶滅では1回につき75~95%もの生物が地球上から姿を消したと考えられています。

 直近の6600万年前に起きた5回目の大量絶滅では恐竜が地球上から姿を消しました。
 近代では、産業革命以降の人類活動の大規模化により地球上の生物は急速に減り始めています。21世紀以降のつい直近ではさらに減速スピードを早めていると言われています。
 既に6回目の大量絶滅期に入ったとする意見もあります。
 今後大型生物は次々と絶滅し、100年後には地上最大の動物は牛になるとの話もあります。

 現在、地球上の植物・昆虫・動物殆どの種が減少している中、人間とペットと家畜の3種だけは増加しています。
 そこでこの3種は進化の勝ち組という意見もありますが本当にそうなのでしょうか?

 人間はさておき、人様の好みに合わせて品種改良されたペット達は勝ち組でしょうか?また人間様の食料である鶏・豚・牛などの家畜は勝ち組なのでしょうか?

アニマルウェルフェア

 今欧米を中心として動物の幸せを考慮するアニマルウェルフェア(動物福祉)の重要性が叫ばれています。動物愛護をベースにする菜食主義者であるヴィーガンもじわじわ増加しています。
 何れ食されてしまう家畜も飼育されている期間は‟幸せ”に十分配慮する事が求められます。最近では動けないゲージの中での飼育は改める方向にあります。
 アニマルウェルフェアとヴィーガンの世界的増加は、動物を殺して食べるという事を止める方向に進んで行くようにも思えます。

 上記記事では、アニマルウェルフェア、ヴィーガンの拡大と最近の植物肉・昆虫食さらに将来的に培養肉などの代替肉拡大を考慮して下記のようになるのではと可能性を論じています。

 代替肉の市場拡大とアニマルウェルフェアの浸透で将来的にわれわれ人類は動物を殺して食べるということをしなくなるのかもしれません。

 その結果、皮肉にも牛、豚、鶏など家畜は絶滅してしまうかもしれません。

プロテイン・クライシス ~人類の食料危機・家畜の運命は如何に~

 30~20万年前にアフリカで誕生したホモ・サピエンスは、5万年ほど前からアフリカを出て地球上のあらゆる場所にちらばり、今では80億人にも拡大しました。更に今世紀中に100億人を超えようとしています。
 進化の最大の勝ち組である我々人類は今が繁栄のピークなのかも知れません。

 ネアンデルタール人やジャワ原人、アウストラロピテクス等姿を消した嘗ての人類の仲間。またマンモス、恐竜やアンモナイトなど嘗て地球で隆盛を極めその後いなくなった多くの種同様、いつかは我々ホモ・サピエンスも絶滅する日がやってきます。

 その時地球を支配しているのは進化したスーパーヒューマンか? テクノ人間がが作り上げたホモ・デウスか? はたまたゴキブリかの何れかでしょうか⁇
 ・・・ その何れが支配する地球もその果ては無くなってしまいます。

 宇宙は果てしなく広く、また不思議です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?