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1分で読める!スーダン方言第1回「おばあちゃん」

アラビア語の魅力を発信するYoutubeチャンネルを作っている友人の番組に出させていただき、スーダン方言を紹介しました。

すると方々からスーダン方言おもしろいねーとか、もっと知りたいという声が意外にも多く、このNoteを使って毎週土曜日にスーダン方言についてちょっとずつ紹介していこうと思っています。

フスハーとアンミーヤ

アラビア語は、1400年前のクルアーンに書かれている言葉が、今もほとんど形を変えずに公式な場での文語として使われます。国際会議やテレビのニュースなどで使われるアラビア語は全世界で共通です。これはフスハー(正則アラビア語)と呼ばれています。
フスハーは形式的で、堅苦しいのです。イメージ的には新聞に書かれている言葉を日常であまり使わないのと同じです。日常生活では地域ごとに崩した表現の言葉(アンミーヤ)が使われています。
つまり、アラビア語の世界には文語と口語が存在することになります。共通語フスハーを学ぶことはもちろん楽しいですが、その土地ならではのアンミーヤの変遷を辿っていくのも非常に面白く興味深いですよ。

スーダン方言で「おばあちゃん」を表す言葉

記念すべき第一回スーダン方言は、「おばあちゃん」という言葉です。
フスハーでおばあちゃんは、おじいちゃんを表す「جد」に女性名詞を表すةターマルブータがついた「جدةジッダ」です。
ちょっと味気なく感じますよね。

スーダン方言では、おばあちゃんのことを「حبوبةハッボーバ」と呼びます。
この言葉の語源は「حبハッバ」で、動詞で「愛する」という意味です。

つまりスーダン人は愛しい気持ちを込めて、おばあちゃんのことを「جدة」ではなく「حبوبة」愛する人と呼びます。
孫にとっておばあちゃんは優しくて、お菓子をくれたり、お小遣いをくれたりするので、みんなおばあちゃんが大好きなのです。

おじいちゃんは??と思いましたか??

おじいちゃんのことは「جد」とフスハーと同じように読んでいます。
別におじいちゃんが優しくないわけではないのですが、、、、

次回もまた土曜日にお会いしましょう
مع سلامة

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