アラフォー上海留学日記【156日目】

7/31 水

昨日用意したpptを使って、日本の伝統的なお正月について発表をする。ほかのグループはpptは画像のみであとは口頭で説明していたが、私はpptに組み込んだ見出しとなるフレーズをつないだだけでしのいだ。あんなにペラペラしゃべれないもの、これでいい。
モンゴルのグループが発表していた、ナーダムという国民的なお祭りがおもしろそうだったな。モンゴル相撲・競馬・弓射の祭典。モンゴル、がぜん行ってみたくなってきた。

授業後は部屋で出前一丁味噌味を食べて、家庭環境が子供に与える影響についての作文を書いて先生に提出。速攻で返事が来てビビる。忙しいのにありがたい。

先輩に教えてもらった老舗のワンタン屋「藩国仙耳光馄饨」に行くべく、老西门に向かう。老西门~小南门あたり(豫園の少し南)は、再開発のためにボコボコ弄堂を壊しまくっているエリアという印象。
下町の雰囲気は残っており、路上に椅子を出してぼんやりしたり、路上にものを干したり、路上で料理したりと路上文化を堪能できるが、人の邪魔にならないようにとあまり写真は撮れなかった。

お目当てのワンタン屋。中国の老舗あるある、人の顔写真が看板にプリントされている。入ってすぐのレジで、お姉ちゃんに一番人気があるのはどれですかと聞くと、聞き取れなかったようでものすごく嫌そうな顔をされた。エビブタ、黑鸡枞(きのこの一種)ブタ、荠菜(ナズナ)ブタの3種類があったので、3種類のうちどれが一番おいしいですかと言い換えたら、全、部、ワンタン、スープ、か、スープなし、とバカでもこれならわかるだろというような言い方をされた。さすが下町。外国人に慣れてなさすぎる。
結局、荠菜鲜肉混沌汤の8個入りを頼んだ。大き目サイズでしっかりめの皮は弾力がある。餡も荠菜がさわやかでよし。おいしいじゃないか。スープにはザーサイみたいな酸っぱい漬物が細かく刻んで入っていて、これがまたすっきりとした味わいでよし。

近くを少しだけ散歩。消防署の訓練場所に「严格训练严格要求」と書かれていて笑う。ブラック企業みたいだ。電動バイクの充電所初めて見た。もの干し台園芸がかわいかったので写真に収めた。

15分ほど歩いて、24系統のバスに乗って静安寺へ。シンさんへ渡すギフトは日本の有名なお菓子がよかろうということで、久光百货店に行くことにしたのだ。なんかいいのないかな~とうろうろしていると、早くも月餅が売られていた。

TEMIYAGEという店名が気になり覗いてみた。なんと、神戸風月堂のゴーフルがあるではないか! めちゃくちゃ懐かしい。そして、おばあちゃんちでよく食べた薄いパリパリ生地のお菓子も発見。懐かしい~! これ、エコルセという名前だったのか。本高砂屋という名前も初めて知った。上海で幼少期の思い出がよみがえるとは、いやはや。

この懐かしシリーズはサイズが大きく、ちょっとしたギフトという感じではない。それに、一番安くて239元(約5000円)と予算オーバー。隣のROYCEでヘーゼルナッツチョコクッキーを購入。チョコ溶けませんように。

金曜に会う予定のいっちゃんにもなんか買ったほうがいいかなと店内をさらにうろつく。お酒? でもいっちゃんちにはたくさんお酒あったしな…と迷って、食事をおごればいっかという結論に達した。
「赤い帽子」という初めて見るブランドのお菓子を見かけ、赤い帽子モチーフのクッキーのかわいさに悶絶する。なんだこれ、かわいすぎる。

しょっぱい月餅を売っている出店でザーサイ&肉の月餅を買って、バスで帰舎。百貨店の目の前にバス停があるのはいいのだが、いつもなかなか来ないのが難点。15分ほど待っているあいだに、道路の向かいのストリートミュージシャンの曲を何曲聞いたことか。

Gさんから、来週友達とごはんに行くのですがいっしょにどうですかとの誘いがあり、一も二もなく行きます!と返事をした。夕方にワンタンを食べたばかりなので、夕飯はプチトマトと月餅で済ます。
Tとの送別会は日曜日に満漢全席の店で行うことにした。もちろん満漢全席を食べることはできないが、どんな店なのか気になるではないか。卓が回らないところがミソですねとTが言う。たしかに。回る卓は日本の中華料理店で採用されたものが中国に逆輸入されたと聞く。オーセンティックな中華料理店の卓は回らない。

さあ、明日からは8月だ。上海生活もいよいよ最終章。

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