アラフォー上海留学日記【71日目】

5/7 火

天気のよいさわやかな朝だが、睡眠不足だ。昨夜、3時ころまで寝付けなかったせい。ここ数日の体調不良は自律神経失調症の症状にもあてはまっているので、早めに寝て自律神経を整える生活をしないと。なんか、健康不安のことばかり書いていて嫌になるなあ。バナナを食べて教室へ。

新しい課のテーマはCO2の削減。そのなかで、先生が示した画像を見ながら、風力、水力、地熱、原子力など、化石燃料を使わない発電方法の中国語表記を調べるワークがあった。
黎明が原子力発電所の画像を見て、あれなに?と言う。ニュークリアだよ、とスマホに「核电」と打ち込んで見せると、あ~という表情で、スペインは政府が原発は禁止したからないんだ、ほとんどグリーンエネルギーだよと言う。いいなあ、日本では大問題だよ、地震が多いのに政府が原発を推進しているんだと口に出してみて、悲しくなった。
それぞれ発電の特徴をホワイドボードに書く作業のなかで、トルコのおじさんが原子力の欄にジョークで殺人と書いていた。トルコも原発多いもんな。地震が多くて原発が多いという点では日本と似ている。原発輸出国と輸入国という違いはあるが。

先生が、国によってメインの発電方法は違うから知らないものもあるでしょと、あなたの国では?と学生たちに質問をはじめたのでドキリとした。原発事故のこと、言ったほうがいい気がする。でもセンシティブすぎる気もする。どうしようか迷っていたら、先生のほうから、日本は火山が多いから地熱発電があるでしょ? 温泉もたくさんあるよね!と質問がきた。気を遣ってくれたのかもしれない。
ちなみに、先生の出身地である杭州にも原発があるそうで、友達のお父さんが原発で働いているとか。危なくないの?と友達に聞いたら、飛行機だって落ちるときには落ちるから危ないでしょ、と返ってきたから笑っちゃった、と明るく話していた。

午後にオンライン打ち合わせがあるので、ライターさんからもらっていた資料を読む。途中でうたた寝どころではない爆睡をかましてしまったが、打ち合わせ時間の15分前にアラームをかけておいたので助かった。えらいぞ、過去の自分。
著者さんから原稿がきていたので拝読し、その他もろもろ業務を終わらせ、中国33省を旅している方の記事を読んだ。いいなあ、私も全省制覇したい。7月に授業が終わったあとに旅立つか? でも夏期講習も受けたいんだよな。ああ、悩ましい。夏期講習の申込〆切である15日までに決めなくては。

記事に出てきた江西省の南昌拌粉がなんともおいしそうだったので、夕飯はこれに決めた。大众点评で店を探し、日、月と学校からほぼ出ていないので、近くによい店があったら食べに行こうかと思ったのだが、微妙に評価が低いところばかり。日本にいるころは食べログの点数などはまったく気にしてなかったけど、中国では自分の嗅覚に自身が持てず、めちゃくちゃチェックするようになってしまった。なんか悔しいが、しかたがない。そもそも店が多すぎるのよ。結局外卖することにした。

南昌拌粉、麺がつるつるしていて食感ばっちり。もやし入りを頼んたため水が出て味がぼんやりしてしまったが、ほんとうはもっとおいしいはず。江西省なら割と近いし、行ってみようかしら。袋を留めてあるシールにほっこりした。

私がいつも書店やミニコミ探しの参考にしている中国人から、上海のおすすめの独立系書店情報が2軒送られてきた。
一軒目は香蕉鱼(バナナフィッシュ)。名前が良すぎる。サリンジャーは読んでないが、吉田秋生先生の超超超名作『BANANA FISH』ファンとしては行かずにはおれん。

二軒目はText & Image。サイトで紹介されている本がおもしろそうなので期待。

明日はとくに予定もないし、本屋めぐりをしよう。勉強そっちのけ。そろそろ2回目のテストの準備を始めないといけないが、まずは心身のリカバリーをたいせつに、ということで。

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