アラフォー上海留学日記【80日目】

5/16 木

今、授業で扱っているテーマが双十一(11月11日に開催される、中国のブラックフライデーみたいな大型購買イベント)の売り上げ経緯についてなので、課題文に数字がめちゃくちゃ出てくるのに困っている。3桁以上の数字を読むのが苦手すぎる。日本語で言うなら、いっせん、ななひゃく、ごじゅうに…おくえん、みたいな、たどたどしい発音になってしまうのだ。
百の位の2はerと読んでもいいしliangと読んでもいい、でも千,万,億の位はliangじゃないとダメ、と言われてますます混乱。日本語でいうところの4や7みたいなものか。

タバコ休憩で大卫に会ったので、昨日一昨日とここで子猫の鳴き声が聞こえたよ、という話をしたところ、その子猫を見たことがあるという。まじか。こんなに小さかったと彼が手で示したサイズは文庫本くらい。遠くに母猫らしき猫もいたけど世話をしていないのかもしれない、子猫はひとりで自転車置き場の溝の角で鳴いていた、とのこと。ちょっと心配である。そんな小さい猫、ほっておいたら死んじゃうんじゃないか。姿が見えないことにはどうしようもないし、見つけたところで私にできることはあるのだろうか。責任もって世話をすることなんてできないし…困った。

リーディングの先生が蚊よけのアイテムを持ってきてくれた。日本のベープがいちばん効く、最新のものは5カ月も効果が続くからみんなも淘宝で買ったほうがいいと激推ししている。须田と海菜、みんなに商品名をシェアしてあげて!と言われ、淘宝で探してクラスのWeChatグループに投稿。私はすでに李字という中国メーカーのものを買ってしまったが、ベープのほうが効くのなら買い直したほうがいいかもしれない。

これから増えるであろう虫問題には戦々恐々としている。そういえば、昨夜窓をあけてタバコを吸っているときに室内に小さな蛾が入ってきて戦いにおおわらわだった。そして現在、部屋のなかにはなぜかコバエが発生している。生ごみもないのに、いったいなぜ。バナナの香りに引き寄せられてきたのだろうか。虫と闘うシーズンがくると思うと憂鬱。

お昼を食べて、昨日の朝途中まで観た「梦想改造家」の続きをチェック。ALSで車椅子生活の娘さんと足腰の不自由なお父さん、そして介護疲れのお母さんに合わせて改装した部屋を匠が解説しながら紹介し、そのたびに親子は没想到! 谢谢,太感谢你,本间老师!!と感激していた(匠は本間さんという日本人だった)。
番組が改装費を負担しただけでなく、15万元(約300万円)を親子にプレゼントし、番組の最後には娘さんの仕事のスキルを紹介して、仕事を紹介してくれる人は番組まで連絡をください、と締めていたのにはおどろく。なんというか、踏み込みすぎじゃない?というところまで踏み込むのが中国らしいというか。

おととい夏期講習の申込をした件について、办公室から、あなたは本校の学生なのでオンラインでの申込の必要はありません、7/8に办公室にて申込と支払いをすればOKとの連絡がきていて、せっかく決断したのになんだよ、という気持ちになる。もしかしたら7月の時点でやっぱり夏期講習やめて旅行行こう、みたいなテンションになっているかもしれないし、まあこっちのほうが融通がきいていいか。

それにしても、コバエが気になる。すでに4匹殺した。明らかに室内で発生している。バナナは冷蔵庫にしまい、排水溝をきれいに掃除。

復習をして、夕飯の準備。準備といっても美团から探すだけなんだけど、食べたいものがぜんぜんないのが困る。べつに中華が嫌とかではなくて、食事自体に気が向かない。ここ数年、疲れているとこういうモードになることがたまにあり、そういうときは食べるのが好きな友達にLINEして、今日なにを食べたらいいかな、と聞いていた。今回はとりあえずビビンパを頼んだ。袋がなかなかよい。

SNSで流れてきた投稿で「ダイエットは、結果を求めるんじゃなくて、『ただ、やる』ことを目的にする。そしたら気づいたら痩せてるよ」と書いてあるのを目にしてハッとした。最近また、会話力があがらないことに焦っていたからだ。
原因は、最近黎明とグループワークをすることが多かったので、彼女の会話のうまさと自分の実力を比べてしまったことと、あと1ヶ月半で授業が終わってしまうという時間的な問題の二点だと思われる。夏期講習を申し込んだのも、まだこのままじゃ帰れないと思ったからだ。
でも、このポストの通り、「ただ、やる」を目的にすればいいんだ。上海に来て一ヶ月くらいのときもそんなこと書いたような気がする。焦りが生じるたびにこの地点に戻ってくる、学習しない自分に笑う。マヌケだなぁ。とりあえず、どなたか知りませんが、見知らぬダイエッターさんに感謝。

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