アラフォー上海留学日記【69日目】

5/5 日

今日は一日中ごろごろすると決めている。雨がやんだら洗濯をすることと、菜鸟站に淘宝で注文した寝巻を取りに行くこと以外はなにもしない予定だ。

食事だけはとらなくてはならないので、外卖で冷たい麺と肉夹馍のセットを注文した。もそもそと麺をすすり、肉夹馍は夕飯用にとっておく。

ベッドに寝ころびながら、さらばのYouTubeを観て昼寝をする。すばらしき休日。今日は思うぞんぶん体を休めることを課題にしているので、勉強しなきゃという焦りもないのだが、もしかして宿題とかあるかな?と課題の提出で使っているアプリCLASS INを開き、5/1〆切の宿題が出ていたことに気づく。連休初日に〆切だなんて、そりゃないよ、先生。

そういえば今日は子供の日だ。武田泰淳の『上海の蛍・審判』を読む途中で、端午の節句についてのこんな一節が目に留まり、写真に撮っておいたんだった。
「端午の節句は、夏が近づくにつれ活躍しだす、人間に害のある虫たちの働きを封ずるために、人間の考え出したものだ。鍾馗(注:しょうき。主に中国の民間伝承に伝わる道教系の神。日本では、疱瘡除けや学業成就に効があるとされ、端午の節句に絵や人形を奉納したりする。by Wiki)様や菖蒲湯、軒にさしたヨモギ、すべては虫たちの邪気を払おうとする」
子供の日はなんとなく菖蒲湯に浸かっていたが、こんな意味があったのか。ちなみに、中国の端午の節句は6月(今年は6/10)なので、まだ少し先の話である。

母に、無事上海に戻った旨を連絡すると、ウイグルで拘束されないかお父さんが心配してたのよ!と返ってきた。出国前には、スパイと間違えられるかもしれないから写真をあまり撮るんじゃない、と忠告されたことを思い出す。老人のなかの中国のイメージ、どうなってんだ。

雨がやんだので洗濯をしに行くが、洗濯機が壊れていて5元払ったのに動かない。近くにいた掃除のおばさんに聞くと、コインを入れて使うんだと言う。いや、いつもAllypayで払ってるんですよ、今日はなぜか使えないと伝えたところ、ちょっと待っててと隣の部屋の前に行き、私だよ~! 聞きたいことがあるんだけど、いる~!?と激しくドアをノックしはじめた。中から、なに~!? 今お風呂に入ってる~!とこれまた大声で聞こえておかしい。なんだこのやりとり、実家じゃないんだから。
結局、二台あるうちのもう一台が普通に稼働したので解決した。5元損したけど。土埃まみれの洗濯物を一掃して爽快。ウイグルの空気が一掃されたのは少しさびしい気もする。

淘宝の商品を取りに校内の集荷所に行く。ひとつは無事回収できたが、もうひとつは駅の近くの集荷所にあるという。寝巻で出てきてしまったので、ちょっと校外には行きたくない。校内にはパジャマでうろうろしている子もいるが、さすがの中国人でも校外ではそんな恰好をしていないもの。
今回注文した品は、前回返品したものとは違ってちゃんと写真通りだった。よかった。

ついでに食堂に寄って、夕飯のおかずを打包する。残しておいた肉夹馍といっしょに夕食。シンさんに日課の作文を送り、旅行の写真をPCに取り込んで、連休最終日は終了。日本は明日もお休みか、いいなあ。

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