アラフォー上海留学日記【121日目】

6/26 水

知人が亡くなったとの一報が入った。中高大時代の友人の夫さんだ。伴侶が亡くなるということがどういうことなのかまったく想像できない。ちょうど昨日、著者さんから喪失についての原稿をいただいたので、それを読み返す。喪失は乗り越えるのではなく、抱きしめてそれと付き合っていくという決意が行間からあふれていた。

今日でスピーキングの授業はほぼ終わり。明日明後日は復習をして、来週月曜日に期末テストが行われる。最終課のテーマは人生の挑戦。今日最後にならった単語は「渇望」だ。先生が、うん、これがこの学期みなさんと勉強する最後の単語ですね。渇望。みなさんの人生において、渇望が成功につながることを信じていますよ。と締めてくれてじーんとした。

リーディングの授業は、昨日に引き続き異文化における会話の誤解について。初めて会った人に聞いてはいけないことは?とか、愛情を表現する方法は?などをグループで話し合う。スペインでは愛情を表現するために毎日I love youを言うし、ハグやキス、スキンシップは欠かせない、上海にきてからはスキンシップをしないから少しさみしいと黎明が言っていた。
ただ、知らない人どうしでもハグや頬にキスをするので、したくない人ともしないといけない、拒むのは失礼だから…とも言っていて、カナダ、韓国、日本の3人で、えええ~!!とおどろいた。知らないおじさんとハグやキスするのは嫌すぎる。
先生が、中国の親はI love youを言わない代わりに、ちゃんと食べてる? そっちは寒くない? 上着を送ったからね、などと言うと教えてくれた。日本と同じである。私も、親が言う「野菜食べてる?」はI love youだと思っている。

第二食堂の2階に重庆小面のブースがあったので食べてみた。麺、葱油拌面と同じやつ使ってない? 中国でよく見るご当地のシンボルを形どったアイスバーの东华大学バージョンが売られているとの告知が出ていた。バナナ味と抹茶味。

今日は父の誕生日なので、母に動画通話をかけた。どうやら神奈川はとても暑いようで、こちらが長袖を着ていることにおどろいていた。父は蘇州の事件のことを知っていた。日本のニュースでは報道されてないと聞いていたけど、新聞には載ってたのかな。帰国日を伝えるとよろこんでいた。

なんだかなにもしたくないきぶんである。雨だしな。仕事のメールを送り、部屋でごろごろしているうちに爆睡。夢のなかの自分は一生懸命中国語を話していた。

LINEが死んでいるので、ほかの連絡手段がある友達に、夫を亡くした友達の様子をうかがう。お通夜と告別式に行った友達から、立派に喪主をつとめていたよときいて、あの子ならそうだろうなと思った。
復習をして日課の作文を書いて、といつものルーティーンをこなす。またあの油を使ってない野菜たっぷりの外卖を頼もうと思ったら、外卖対応時間が終わっているではないか。料金は払ってしまったので、明日の昼に届けてもらうよう予約。かわりに凉皮を大卫がおいていったストロングゼロみたいな飲みものといっしょに食べた。

昼寝をしたので眠くない。こないだ買ってきた『活着』を読みながら、結局2時半まで夜ふかししてしまった。夜ふかしは、やはり楽しい。



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