アラフォー上海留学日記【163日目】
8/6 水
授業で観た動画で、中国で有名だという詩人が、世界と自分の関係を観察せよ、そしてそれを書きだせと言っていて、おお、となる。世界との摩擦、そのノイズや温度を書きだしたものが詩であると。
それを受けて、芸術が人にもたらすものはなにかという作文を書く。日本語でも書くのむずかしい。使える単語を使って、「私たちは芸術を通して自分が唯一無二であることを知ることができる。芸術に反映された作家の強烈な個性に触れたとき、各人が違う感覚を味わう。作品がどのように自分のインスピレーションをかきたてるか、どんな要素が自分を感動させるかは各人で違う。その差異に気づいたとき、私たちは自分の存在を確立できる」というようなことを書いた。
仙一と海菜と南丰城でランチ。雲南の鍋料理の店だ。歩いていったらちょっと遅れてしまい、2人がすでに注文を済ませてくれていた。ビールビールと言うと、もちろん3本頼んどいた!と仙一。頼もしい。
来週から子供たちは学校が始まるとのことで、仙一は、ようやく私の夏休みが始まる…昼ごはんを作らなくていい! 昼間はひとりで過ごせる!ととてもうれしそうだった。いま電気使用量が増えているから外滩のライトアップが22時に終わるの知ってた?という話をすると、電気代も高くなってるからじゃない?と2人が言う。仙一の家では、エアコンをつけっぱなしにして1ヵ月1000元(約2万円)、去年は800元(約1万6000円)くらいだったという。海菜も、うちもそんくらい!と同調している。そんなにするんだ。上海で生活するとしたら、夏の生活コストがめちゃくちゃ高くなりそう。
話の合間にちょこちょこ、ほら、授業でやったあの単語!というタイミングがあって、そのたびに授業を再現して笑った。こんなに暑いのはほら、全球变暖的问题だよ、と私が言うと、随着世界工业的发展,二氧化碳的排放量越来越多,全球变暖的问题危害到…と2人がテキストの文を言うというふうに。
李老师の授業はテキスト文の暗記が多かったから大変だったけど、こうやってちゃんと覚えているからありがたいよね、でも若い子たちはつまんなそうだったよ、前のほうの席に座ってる私たち5,6人だけ熱心にやってたよね~先生は困ったときに絶対仙一を指してたよね、と思い出話に花が咲く。もはやなつかしい。
広場で3人でグループハグをして、上海か韓国か日本で会おうね! 来るときは絶対に連絡してね! 我爱你们!と言って別れた。3人が3方向に去っていき、なんだかすごくさわやかなお別れだった。
さきほど電気代の話が出て思い出した。東京の家の電気を再開する手続きをしなければ。電気だけじゃない、ガスと水道も。あわててサイトから申し込むが、電気は最短で14日に開通とある。帰国は11日。勘弁してくれ。
ほかの電力会社に申し込むか?とも思ったが、東京電力にはビタ一文も払いたくないし、ほかの電力会社を調べる余裕もない。電話なら急な開通に対応しているようなので、母に連絡し、東京ガスに電話で問い合わせてもらう。サイトから11日の開栓立ち合いの予約入ってるってよ?と言われ、それはガス! 電気のほうの申込をして!と何度かやりとりをし、なんとか帰国日に開通することになった。ただ、帰宅が朝7時ころの予定なのに対し、立ち合い予約は9時~12時。お願い、9時に来て…
淘宝で頼んでいた本を取りに行く。青春テープなるものが売られていてちょっと笑う。2冊頼んだうちの1冊がめちゃくちゃデカくてビビるが、開けてみたらやや大型本くらいのサイズで安心した。ていねいに梱包してくれてありがとう。
山田から、金曜日の発表のためのpptってスマホでも作れます?と連絡が。どうやらPCを持っていないようだ。PCを貸してあげることにしたが、山田の部屋に行って見るとwi-fiが通っていない。それなら私の部屋でちゃちゃっと作ってしまおうということで、写真を送ってもらって簡易的なpptを作成した。テーマは羽毛球的朋友(バドミントン友達)だそう。今日もこれからバドミントンをやりにいくそうである。元気。いっしょに行きます?と言われたが、遠慮した。
Twitterで見かけたライチ凉面を頼んでみた。甘酸っぱい汁がうまいが、麺がなあ。冷やし中華みたいなつるつるした麺は中国人の口に合わないのだろうか。袋が豪華だったので写真を撮った。
明日は発表の準備、明後日はGさんとごはん、明後日は帰国。部屋でゆっくりできるのも今晩が最後かな。
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