アラフォー上海留学日記【141日目】

7/16 火

今日もいい天気。昨日先生から「入伏」しましたとの連絡が来ていたことを思い出す。一年でもっとも暑い時季「三伏天」に入ることを「入伏rù fú」と呼ぶそうである。調べてみると「三伏开始日大约在公历的7月10至20日之间,结束日大约在8月8至18日之间」とある。げえ、私が帰国するまでフルでこの期間じゃないか。もう涼しい日は来ないと覚悟しなくてはならない。

授業のテーマは直播。中国ではこの生配信を活用したライブコマースがめちゃくちゃさかんである。私もいくつか見てみたが、とくに惹かれるところはない。なんでこんなに流行っているのか謎である。今度シンさんに聞いてみよう。
チェコボーイの彼得とグループワークをしたところ、彼は発音も漢字を読むのも苦手そうで、なかなか言葉が出てこないのだが、しゃべりつづけようとするガッツがすごい。自分の伝えたいことを伝えるまで、あいまいにして終わらせることはしないぞ、という意思を感じる。柔和なかわいらしいボーイなのだが、芯が強い。こういう人は伸びるだろうな。

授業後は、韓国の知英と日本の朝野とランチへ。知英は南丰城の近くに住んでいるため別の場所に行きたいとのことで、龙之梦の陶陶居に行くことにした。車で来てるからいっしょに乗っていこうと言う。運転してきたの?と聞くと、違うよ~とのこと。はて?
校門を出ると、高級そうなでかい車が停まっていた。知英が、これに乗って~と言う。車内はめちゃくちゃ広く、シートも立派でスマホを置くだけで充電できる装置やミネラルウォーターなども完備。よくよく聞くと、運転手付きの車を夫さんの会社が手配してくれており、日常生活の足としていつも使ってるんだそうな。我的天啊! 南丰城から学校までは徒歩10分くらい、この距離を毎日高級車で送り迎えとな!

陶陶居は広東料理の店。こないだ広州に行ってきたけど点心を食べられなかったの、と知英。大众点评で150元くらいのセットを頼むと、酢豚、外カリ中トロの豆腐揚げチリソース和え、エビビーフン、レタス炒めがきた。どれもこれもおいしい。やっぱり食は南だ。

知英は2月に上海に来て、7月頭まで別の大学で中国語を勉強してきたのだそうだ。朝野は上海歴約1年。日本語で生活できちゃうから1年間ずっと中国語の勉強をさぼっていたけど、あと3、4年は駐在するだろうから一念発起して学校に来たのだそう。ヨガの教室もぜんぶ日本語でした…と言っていた。日本語コミュニティすごい。
ふだんはイタリアンばっかり食べているとのことで、1年間上海にいてそんなに中国味抜きで生活できるのかと驚愕した。Veryに出てきそうな、きれいな恰好をしているのもうなずける。このまま丸の内にいてもおかしくない。あまり多くを語らない控えめな人だが、夫さんのお仕事は何やってるの?と知英が聞くと、食い気味に金融と言っていた。

知英は1年間東京に留学していた経験があり、日本語がペラペラだ。彼女の日本語力に甘えて、オール日本語でおしゃべり。韓国にいるご両親を安心させるために、上海生活のVlogを発信しているとのことで、チャンネル名を教えてもらった。
大众点评にコメントをつけてくれたら3人分のデザートをサービスしますよとのことで、じゃあ書きますと店員さんに伝える。写真を撮ってアップし、コメントを書こうとするが、なにを書けばいいのかわからない。結局、店員さんが自ら書いてくれた。ウケる。

龙之梦の地下にある盒马で買い物をするという朝野と別れ、知英の車で学校まで送ってもらう。快適すぎる、なんだこれ。上海なら10年以上住めるよね、でも一生となるとちょっとむずかしいかな…という話をした。
前のクラスにも駐妻さんが何人かいたけど、みんなそれぞれライフスタイルが違っておもしろい。みんな楽しんでいそうなところは共通している。

部屋に戻って昼寝。夜ふかし→昼寝→夜ふかしのスパイラルに入ってしまっている。昼間は暑くて出かけられないのでちょうどいいと思いつつ、時間がもったいない気もする。エアコンにドライ機能があれば、夜もすっと寝付けるのになあ。

夜は大卫の部屋でパーティー(?)をする予定だったが、友達を助けるために表演をしなくてはいけなくなったから明日にしてもいい? ごめん!と連絡がきていた。表演とはいったい。詳しいことは後日聞こう。

宿題をやったり仕事のメールを返したり、シンさんに作文を送ったりしているうちに一日が終わった。留学中は一分一秒を惜しんで勉強をしたほうがいい、という文章を見かけ、ふーんと思う。上海に来たばかりの自分なら焦っていたかもしれないけど、もう惑わされないよ私は。自分のペースが何よりだいじということを学べたのは、この短期留学中に得た大きな収穫である。
23:30ころ遅い夕食。辛すぎて泣きながら食べた。さっそくペースを乱されていてウケる。


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