アラフォー上海留学日記【82日目】

5/18 土

週末だ。来週木曜にあるテストのために、そろそろ本気を出さなくてはいけない。テストまでの5日間の勉強配分をなんとなく考える。この土日はリーディング、月~水はスピーキング&リスニング。うん、これでいこう。

顔も洗ってないし昨日シャワーを浴びていないので、外に出ることができず、買い置きの麺を茹でて食べた。著者さんから原稿が来ていたので、さて拝読するかというところでいきなり電気が消えて焦る。なんだ? 停電か? 
廊下に出てみると普通に電気がついているし、私の部屋だけの問題っぽい。
ブレーカーを上げ下げしてもダメなので、宿舎のおじさんに聞きに行った。どうやら電気代を払っていなかったことが原因だったようだ。1ヵ月前くらいに水道ガス代を払った中に含まれているのかと思ってたが、電気代は別払いが必要だったみたい。その場で支払いをしたのち、おじさんがブレーカーボックスを操作しにきてくれて、電気問題は解決。電気が消えたのがシャワー浴びてるときとかじゃなくてよかった。

ぐだぐだしていたらあっという間にTと飲む時間になったので、トラムに乗って定西路へ。先輩に教えてもらった孔子已酒店、名前の通り入口には孔子と思しき人物の像が。予約画面を見せて入店したところ、日本人2人~と店頭のスタッフが店内のスタッフに伝えていた。予約時の苗字だけでよく日本人だとわかったな。

タクシーがつかまらないとのことで遅刻中のTの到着を待つあいだ、青島ビールの生「逸品」を頼みつつ(初めて見た)、メニューをパラパラめくる。日本語も併記してあるが、味のある誤訳も多い。なぜ熟醉大头虾が熟酔っ払いプリクラ海老に。

この店、ちゃんとした感じなのにけっこう安いうえに、惹かれるメニューがとても多い。マキガイのパクチー和え、白切鸡の羊肉バージョン、燻製セットを頼む。この燻製セット、前に天山路の紹興酒屋でもまったく同じものがあったっけ。紹興酒といえばこれ、というお約束のアテなんだろう。

青島の奥古特(オーガスト。これも初めて見た)、紹興酒の花雕王20年と原味本酒の2種と飲み進め、とりとめもない話をする。とりとめがなさすぎて、なにを話したかぜんぜん覚えてない。頭を使わず会話ができるってすばらしい。

トイレに行った際、ドアをあけたらしゃがみおばあが用足し中でびっくりした。こっちの人の鍵しめない率が高すぎるのはなんで。という話をTにしたら、鍵が壊れていることも多々あるから、個人の性質によるものとも一概には言えないと言われた。たしかに。

追加で梅菜扣肉と霉干菜饼を頼み、ドラゴンハイボール(花雕王の水割り)をあおって閉店までばかすか飲み食いした。これでひとり250元(約5000円)。安い。

定西路を南にくだったところに、大众点评で見かけてお気に入りに保存しておいたバーがあるので行ってみる。写真を見る限り、アングラな雰囲気がちょっとゴールデン街っぽかったのだ。
場所は、上海に来てわりとすぐのときに行ったことのある人気の麺屋さんの近く。のはずなのだが、地図上ではあるはずの路地がみつからず少しうろうろ。住所的には合っているので、門のなかに入ってみたら、C’sと店名が書かれた小さな看板があった。ここだ。

地下に降りるグラフィティだらけの階段らへんで、中からズンドコ音が聞こえてきた。これは…クラブなのではないか? 中に入って確信、ここはクラブ。DJブースの前で踊っている人がいる。はしゃいでいる西洋人がうようよいる。バーカウンターでは大声で注文しないといけないし、どこがゴールデン街の雰囲気なのか。やっぱり上海でああいうこぢんまりしたお店を探すのは至難の業だね…とTとふたりで苦笑いした。

思いのほか店内は広く、部屋数も多い。通り過ぎた部屋のなかから明らかにマリファナの匂いがした。音楽の影響が少ない席を選び、ジムビームのソーダ割り35元を飲む。ほかのバーに比べて、値段はかなりお安め。その点はすばらしい。あと、店内でタバコが吸えるのもすばらしい。

緑茶ハイ飲みたいわ~という話をしていると、Tが、緑茶割りはかなり中国で勝機があると思うんですよ、と言い出した。若い子たちがあまり酒を飲まないのは、白酒や黄酒だときつすぎるからで、もっとサクッと飲める酒があれば、それを飲むはずだという。日本でウイスキーにあまりなじみがない人にまでハイボールを飲むという文化が定着したように、白酒や黄酒を〇〇ハイのように割って飲む文化をうまく喧伝して定着させることができれば、〇〇ハイで一発当てられるはず、と自信満々に言う。なにそれ、私もいっちょかみしたい。〇〇ハイを流行らせるためにはどうしたらいいかを、酔っ払い2人で会議。酔っ払いはこういう現実みのない話をあーだこーだするものである。

トイレのドアを開けたら、黒人の女性が用を足している最中だった。本日2回目。これからは、空き表示が出ていてもノックするようにするか…。
テーブルのうえにタバコを置いていたため、白人男性が何回かタバコをねだりに来た。クラブとかには来なさそうなダサめの人だった。上海に来てはじけちゃったのかな。
なんだかんだで4~5杯飲み、12時を超えたあたりでおひらき。自転車で帰り、メイクも落とさずベッドに潜り込んだら、吐き気がしてきてトイレで盛大に吐いた。さすがに紹興酒とウイスキーはまずかったか。まあ、吐くまで飲めて満足である。飲んだものがほとんど出たから明日はきっと二日酔いにもならないだろう。

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