アラフォー上海留学日記【133日目】

7/8 月

夏期講習の手続きをしに办公室に行くと、スーツケースを引いたたくさんの留学生がネットの手続きやなんだかんだをしていてびっくりした。こんなにもたくさんの人が夏期講習だけを受けにきているのか。
そして、この光景がもはやなつかしい。2月末に上海に来たばっかりのころ、右も左もわからない状態でネットを契約したり銀行に口座を作りに行ったっけ、と思い出す。みんな、わからないことあったら私に聞いて、と先輩風を吹かせたいきぶんだ。

办公室の先生に夏期講習の申込がしたいと告げると、どの班に入るかあっちの部屋の先生と相談してと言われる。入室待ちをしているあいだに、隣に並んでいた子から声をかけられた。彼女は韓国人。中国語は你好,谢谢とか簡単な単語しかわからないというので英語で話しかけられたのだが、こっちの英語がまったく出てこない。
私の脳内に外国語のチャンネルはひとつしかない。今は完全に中国語にチャンネルを合わせているので、现在你…不是不是,now you 住在宿舍里…啊! 不是!みたいなことの連続で、さぞかし英語ができない日本人と思われたことだろう。いや、本来はもうちょっとできるのよ…。ルームメイトのタイ人2人も英語ができないらしく、とんでもないところに来てしまったと思っているのではないだろうか。

部屋の中には見知った先生がいた。リーディングの李老师がお休みのときに臨時で来てくれた先生だ。向こうも気づいて、おお~と手を振ってくれた。知ってる人がいる心強さほどうれしいものはない。
結局、いちばんレベルが高い班に入ることになった。スピーキングのレベルが低いので心配だと伝えたのだが、こないだまでのクラスがA4だったならやっぱりこの班ですよ、今週授業を受けてみて難しいと感じるなら金曜日に担当の先生に言えばいいから、と言われた。心配だがやってみるしかない。

手続きはサクッと終了。教科書などをもらったわけでもなく、とくにやることがないので部屋に戻って涼む。昨日の酒がちょっと残っているし、シャワーを浴びて昼寝でもしよう。

昨日Tへ払い損ねた飲み代を送金したいのだが、ついに口座の金が尽きた。WeChatやAlypayにひもづけているクレカからは個人間の送金ができないので(お店などの支払いはできる)、口座の残高かチャージがなくなったらお手上げなのである。
wiseで送金、やってみるか。中国の身分証を登録しているWeChatかAlypay、または中国の銀行口座になら、私の日本の口座から安めの手数料で送金ができるので、いっちゃんに頼んだ。私が日本の口座からいっちゃんにお金を送るから、それを私に転送してくれないかと、なんか怪しい取引を持ち掛けるみたいになってしまった。
ありがたいことに快諾してくれたので送金。しかし、送金の目的が「家族への送金」と「従業員への給料」しか選べないではないか。給料にしてしまったら税金だなんだでいっちゃんに迷惑がかかりそうなので、家族への送金を選んでみた。
数分後、いっちゃんから、こんなのが届いた、これ申請しないといけないみたい、と家族証明書の書類みたいなのが送られてきた。あちゃーやっぱり無理だったか。啊,失败了と打ち込んだ直後に、きょうだいってことで申請しておいたよと連絡がきた。なんという無茶苦茶な。サクッと大胆な噓。
その後、30分もしないうちにいっちゃんからお金が届いた。どうやら、きょうだいとして申請した書類が通ったようである。中国にて、兄(弟?)ができた瞬間。

無事Tに飲み代を送金。今度は遠征しようという話が出ており、昆山を推しておいた。不思議な建物がある隣の市。Tからは、中欧ふうのエセ建築のなかで行われている夜市の情報が送られてきた。まだまだ上海、楽しめそうである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?