アラフォー上海留学日記【144日目】
7/19 金
今日は夏期講習に参加しているすべての班の留学生を挙げてのフリマイベントが開催される。こういう大人数でワイワイするイベント苦手。だけど、日本から持ってきた手作り陶器の麻雀牌ふう箸置きをさばくのにちょうどいいので参加した。
準備をしているときにエッグタルトの話になり、先生がKFCのエッグタルトはおいしいよ、と会話に加わった。いわく、中国KFC代表の元妻がマカオの有名なエッグタルト会社の娘で、その味をKFCは再現しているのだそうだ。木曜日はKFCが安くなるから来週行ってみたら?と、そんな話をしながらフリマが開催される建物へ。
私たちの班のモンゴルっ子はミルクティーのもと、韓国っ子は韓国のお菓子、日本人の山田は味噌汁のもとを持参。せっなくなのでミルクティーのもとをひとつ買った。私のつくった箸置きは日本人に好評で、結局ほとんど日本人が買っていった。まあ、箸置き文化がないとなんのこっちゃだよな。
チェコボーイと韓国ボーイはアーミーグッズを展開し、めちゃくちゃ熱心に販売していた。彼特、あなたそんなにテンション高い子だったのね、とクラスメイトの意外な一面を見る。インドネシアボーイは、向かい合ってやる傘を使ったゲームを提供していた。なるほど、物品じゃなく体験を売るというアイデアや良し。
モンゴルっ子が、日本のお金と交換したいとモンゴルのお金を見せてくれた。ぜんぶチンギス・ハーン。圧倒的な存在感である。モンゴルにおけるチンギス・ハーンばりに一国を代表する人物って日本にいるだろうか。渋沢栄一とか言ってる場合じゃない。
途中で手持無沙汰になり、建物を少しうろついてみた。使っていないフロアはエアコンが止められており、2階、3階と階段を上るにしたがい、サウナのような熱気が。だが、これは屋上があるのではないかとピンと来たので、5階まで登ってみた。案の定、あった。
暑くて5分もいられなかったが、夜に来てみたらまた違うかもしれない。いいところを見つけたぞ。大卫にここ知ってるか、夜も入れるのかと聞いてみると、知ってる、夜も入れるけど鍵が閉まってることもあるとのこと。なるほど、運しだいか。
暑さにバテてしまい、何も食べる気がおきない。部屋に戻ってとりあえず洗濯。洗濯物干し場も地獄のような暑さだ。2時間ほどでシーツ類まで速乾。出かけられるはずもなく、部屋に引きこもる。
夕飯を大卫の部屋で食べて、ロシアの格闘家の映像などを観た。無敗の格闘家で、しかもどの試合も1ラウンドで勝っているそうである。この試合は彼のことを侮辱した相手との戦いで、試合後は彼のチームの人もリングに上ってきて殴り合いをするから面白いよ、とのこと。たしかに面白かった。
『はじめの一歩』で得た知識で、ここ殴ると脳が揺れるんでしょ? こうやってフェイントかけて殴るんでしょ?などと応戦すると、なんでそんなこと知ってるんだと驚かれた。あらゆることは漫画で学んだ、と伝え、やっぱり漫画って素晴らしいと思った。
日本人の友達と飲みに行く約束があるという大卫と10:30ころ別れ、部屋に戻ってシンさんに作文を送る。明日はシンさんが外灘の秘密の場所に連れてってくれる。めちゃくちゃ楽しみだ。体調を万全にしておこう。
もしかしたら、帰国前にあなたに会うのはこれが最後になるかもしれないね、とシンさんに送ると、8月中旬まで週末はけっこう空いてるよ、また会えるよ!と返事が来てうれしい。
そろそろ会う人会う人にこれが最後かも、とこれまでのお礼を言わなきゃいけないタイミング。ああ。
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