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何故か心が苦しくなった

誕生日

私は誕生日に残業をして9時過ぎに職場を出た。
家に帰るまでの電車で、どこかいつもと違う感覚が心臓付近にある。
軽く心臓が締め付けられるような気分。
あたかも誰にも祝われないと、自尊心が傷つけられるかのような。


自分に何かしらの価値があると信じているから、生きていて楽しいと思えている。
生きることは、自分にどんな可能性があるかを見つけること。
そう思って生きている。


なぜだろう?


別に毎年何かをするわけでもないのに。
祝ってほしいわけでもないのに。
いや、私は祝ってほしいのだろうか。
祝ってもらった経験があるからだろうか。


今でも覚えている5歳の誕生日。
幼稚園の体育館にクラスのみんなが集まり、私はみんなの前にある椅子に座った。
先生が私の誕生日を祝う文章を読んでくれた。
なんだかみんなに見られるのが恥ずかしくなって、椅子にジッと座ってられずバタバタした。


最後まで読んでもらえて嬉しいです