見出し画像

 どうも、ゆるラクゴプロデューサーのイエモトです。
 只今、東京から札幌に帰ってまいりました。出張となるとヤケに予定を詰め込んでしまって無茶苦茶疲れます。日中の予定自体はうまくパズルがハマっているようでも、それに付随する準備やらなにやらの存在をすっ飛ばして組んでしまうので、出張先のホテルで必死に帳尻を合わせるということもしばしば。なんとも不健全。当初の予定では、のんびり一杯やって完全に堕落したビジネスホテルライフを送るはずなのですが。もう少し前もって行動出来るようにならねば。
 というわけで今疲れのピークであります。看板に書いてある「インプラント」を「ソープランド」と読み間違えるくらいには疲れております。リアルに「ソープランド30万円〜って高ッ!あ、違うインプラントか。え?インプラントってそんな高いの!?」ってなりました。末期です。

 疲れからなのか、週刊誌と間違えたのか、気付いたらこちらの落語会のチケットを取っていました。

「文春落語 柳家喬太郎・瀧川鯉八二人会」

 大学の落研に入りたての頃、柳家喬太郎の新作落語を観て、初めて「落語ってこんなに自由で良いんだ」と認識することができました。新作落語だけでなく、古典落語のアレンジもどこまでも自由で、初心者にも分かりやすいように変換してくれます。私の落語のガチガチに古典芸能なイメージを粉々に砕いてくれました。元々お笑いが好きで落研に入った自分に「なんだよ、落語もおもしれえじゃねぇか」と主人公みたいなセリフを吐かせた恩師みたいな落語家さんです。
 思えば、古典落語のネタ下ろしのときも、けっこうな確率で柳家喬太郎さんの音源を参考にしていたような。一番気合入れてやった「粗忽長屋」も確かそう。古典過ぎず現代的過ぎず、自分にとってマネしやすい語り口だったのかもしれません。落研を引退してからも、柳家喬太郎さんの新作「純情日記横浜編」「孫、帰る」をやらせていただきました。笑えるんだけど、どこかもの悲しげな作風が自分の求めるところなのかもしれません。
 いま、なんとか「鬼背参り」ができないか模索中。誰か動画持ってないですか。

 瀧川鯉八さんは、2020年に真打昇進したばかりの期待のホープ的な落語家さん。正直、新作落語をやる落語家さんの中で、私としてはダントツで好きです。落語っぽくないというと安直ですが、イッセー尾形さんを彷彿とされるような人間描写や、独特な世界観はとにかく引き込まれます。
 彼の落語もまた底抜けに自由。そしてその特有の毒というか底意地の悪さというか、シニカルなエッセンスは後を引きます。それでいてなんだか上品なのがまた良いんですね。ラーメンズとかが好きだった方には入りやすい感じのように思います。
 私にとって瀧川鯉八さんのスタイルは憧れであり、こう在りたい姿そのものでもあります。いつか少しでも近づけたらなぁと一方的に思っています。

 奇しくも我が母校のインタビュー記事が一番まとまっていたのでご一読あれ。

 そんな私のルーツのようなお二人の二人会。非常に楽しみです。今年はガチラクゴに向き合う!をコンセプトにしているので、ちょくちょく落語を観に行く機会を増やしていければと思います。

 では、また。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?