殺すってのはやなもんですぜ
2005年の日記より
戦争だのコロナだのって大上段に構えなくても、毎日とは云わないが、死が身近な商売をしていると、感覚が普通の人とは違ってくる。
不思議もみるし、あっけなさ・儚さもみる。死ねないという想いの強さもみる。
看取りと云う死もあれば、安楽死というみずから殺そうとして殺す死も幾度となく経験する。
大慈大悲。その境地にたって、目の前をみる・世の中をみる。
こんな人斬り包丁を振り回す商売、碌な死に方はしないだろうな、と諦観を持って。
親の敵をうつより、親の悪業を減らしてあの世で暮らせる様に、僧になってくれ。そう云われた話なんかが身につまされるが、身は殺生の業の中、子もおらず誰ぞに救いを願わん。
とそら泪を流すのみ。
の続きとして。
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