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ジジイの勝負どころ

開業して、幾つもの高度動物医療施設に検査依頼をするようになると
"予後不良”
という四字熟語に出会う
己が高度医療施設に居た時にはあまり出会わなかった言葉なので戸惑う
脳神経外科領域では
見つかった以上、長寿は望めない症例なんて
当たり前に出会う
診断書やアドバイスのポイントはそこじゃなくて
今後どうすれば良いかなんで
長屋獣医科の診断書には
常に今後の方針や注意、次回検査について書かれていた
予後不良なんて
ことさら強調する意味は
1.飼主にむけて過度な期待はしないようにとの警告
2.診断獣医師の責任では無い事の言い訳
だと思っていたが
あまり出会うので
もしかして
高度医療施設の担当獣医師には
文献の蓄積も治療経験も
無いんじゃないかと疑いだした。
診断書を書いている諸君、如何だろうか?
予後を想像出来る自分は
優れた獣医師だなんて思ってないかな?

高度医療機器を持たないジジイにとってはここからが勝負
予後不良って言葉に落ち込んだ飼主に
脳炎だの脳腫瘍だのって専門病院以外には治療経験が少ない領域でも
関西でも指折りの治療経験を持つ獣医師がここにいるから大丈夫
診断した獣医師よりも豊富な経験から
あの手この手で
最後まで家族の幸せに寄り添います
って強気に出る

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