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こんなもんで良い本 - アメリカで見つけた手に取りたい本たち

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アメリカで見つけた手に取りたい本たち、主に西海岸で見つけた本について紹介していきます。電子では表現できない、手に取った時に嬉しくなるような本が中心。
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#カリフォルニア生活

離島選びにお困りのアナタの為の地図帳

その昔、音楽雑誌『レコードコレクターズ』にて「無人島レコード」なる企画があった。 内容は「無人島に一枚だけ持っていくとしたらどのレコードを選ぶ?」というのを色んな方に質問し答えてもらう、といったもので、音楽好きの人たちは頭をひねらせて、自分のお気に入りのレコードを考える。 しかし、いざそれを実践すべく、本当に無人島行こうと思っても、 いや、無人島はハードル高いし、人が住んでる離島ぐらいにしておこう、と思っても、よく考えたらそもそも無人島や離島がどこにあるのかわからない。レコー

指紋だってシャレてるよ

LAの好きな本屋さんの一つであるSKYLIGHT BOOKSで見つけた本。 絵本なのか、マンガなのかというジャンルはともかく、こうした特にめたいして凝っているわけでもないけど、手作り感あふるるインディー系の本を見るたびに、何故か嬉しい気持ちになる。 「こんなもんでいいの?」(質的に、量的に。なんだかすぐにでも作れそうな気持ちになる)という気持ちもあるのだけれども「それでいいのだ」と即座にバカボンのパパみたい言いたい気持ちもあって、 そんなことからこのような本を「こんなもん

不思議と読めてしまう絵文字のみの物語

ロサンゼルス現代美術館(MOCA =Museum of Contemporary Art, Los Angeles)で随分前に買った本。 全編絵文字だけを使ってストーリーを叙述されているこの本『The Second Book』の作者はアーティストの徐 冰(シュー・ビン、XU Bing)。 絵文字だけなのに、これが不思議と読めてしまう。 どうして絵だけで僕らは読めてしまうのだろう? 読書体験を振り返ってみて、特につまらない本だと途中めんどくさくなって、ひらがなを飛ばして漢字