大学院入試の英語対策・参考書紹介
以前からこのネタでnote記事でも書こうかなとおもっていたんですが、わざわざ書くとなると面倒だなという気持ちが強すぎたため、連続ツイートをしてそれをまとめる形で書きました。
院試の英語対策どうしたらいいかを聞かれることが多く、「院試用の教材を使うべきか」や「英語の文献を読んでいれば勉強になるか」といった質問をよくされるんだけど、英語を専門的に使うわけではない分野であれば普通に大学受験用の教材で勉強するのが一番いいとおもいますね
— すしむら (@suciology) October 28, 2022
（高水準の英語力を要求される一部の大学院や分野を除けば）院試の英語対策をしないといけないということは、大学受験レベルの英語がちゃんとできてないということだし、合否を決める水準は専門用語がどうとかよりもっと下にあるとおもいますし
— すしむら (@suciology) October 28, 2022
英語の文献を読むことが勉強になるのはもちろんそうですし、すでに一定の英語力がある人が専門の勉強のついでに英語力を向上／維持／リハビリする目的ならそれで十分だとおもいますが、その水準に達してない人がただ文献を多読してもそこまで効果はないとおもいます
— すしむら (@suciology) October 28, 2022
あとこの辺は大学院ごとに事情は違うけど、英語の問題は研究科や大分野単位で共通であることも多く、その場合あんまり詳しくない分野の英文が出題される可能性も高いので、専門分野の文献をひたすら読むだけでは院試対策としてはそこまで有効ではないことも多いです
— すしむら (@suciology) October 28, 2022
もし専門的な語彙や人名についても一応押さえておくなら、基本的な英語の勉強を十分にしたうえで／と並行して、英語の問題の出題範囲にあわせて、専門用語や人名が英語（ないし原語）で併記されている日本語の教科書を使って軽く勉強するのがいいんじゃないかという気がします
— すしむら (@suciology) October 28, 2022
たとえば、教育社会学が専門であっても、教育学研究科全体で英語の共通問題が出題されるのであれば、他領域も含む教育学の教科書を使って、ピアジェのフランス語での綴りがPiagetであることとか、cognitive behavioral therapyは「認知行動療法」と訳すとか、そういうことくらいは知っておくなどです
— すしむら (@suciology) October 28, 2022
まあ「英語で足切りされるかもしれない...」という切羽詰ったレベルの人であればそれよりも英単語や英文解釈などの勉強をした方がいいとおもいますけども
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ある程度基礎がわかっている人が和訳問題の対策をするなら竹岡広信『英文熟考（上・下）』https://t.co/6Xa5v6WIPM、これがちょっとむずかしいという人は竹岡広信『入門英文問題精講 4訂版』https://t.co/LamctQC1IAあたりから構造に関する知識を確認していくのがコンパクトでいいんじゃないでしょうか
— すしむら (@suciology) October 28, 2022
院試だと全文和訳が結構多いとおもいますが、内容説明や理由説明などの大学受験っぽい問題が出題される場合は桜井博之『英文読解の着眼点』https://t.co/d2erf30NCWが参考になるかなとおもいます
— すしむら (@suciology) October 28, 2022
和文英訳が出題される場合、初歩的な段階から積み上げるのであれば竹岡広信『英作文基礎10題ドリル』https://t.co/z0x1hDHTM5、その上の段階としては同著者の『基礎英作文問題精講 3訂版』https://t.co/aRIQLPlWLmや『竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本』https://t.co/KiDsGI1E4lがあります
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ほかにも参考書の候補はありますが、独学での院試対策ということであればこの辺があまり癖もなく妥当かなという気がします
— すしむら (@suciology) October 28, 2022
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