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わたしの瞳の後ろに海がある
Hinter meinen Augen stehen Wasser,
Die muß ich alle weinen.
わたしの瞳の後ろに海がある
わたしはその全てを泣き出さなければならない
たまに、うまく言葉にできない、どんな感情なのかもよくわからない、ただむやみに泣いてしまいたい、そんなときがあります。悲しい、悔しい、苦しい、心痛い、切ない。もしも泣けたならすっきりできるはず。けれど泣けない。泣けないならば、最悪ほどつらくないのか。きっと違うと思います。緊張、不安、不満、失望、挫折。これらが泣くことすら妨げてくる。そんなとき、この詩を思い出します。いまわたしの瞳の後ろには水が溜まっているんだ。海があるんだ。それらを全て泣いてしまわなければならない。現実にはやっぱり涙は流れません。しかし不思議なことに頭の中ではできるんです。この詩を浮かべるたび、きれいに涙を吐かせてくれます。
そんな幻想的なおまじないの紹介でした。