集客広告はSNSマーケティングの時代

■SNSで露出しないサービスは誰も知らない時代

・SNSユーザー数の急増
 今、国民の4人に3人(人口の75%)はSNSを使っている。
 SNSと一口に言っても、LINEやTwitterやFacebookなどのソーシャルネットワークサービス全般である。
 2019年度の日本の総人口1億2617万人のうち、65歳以上の高齢者は3588万人で28%である。もし仮に65歳以上の高齢者が全員SNSを使っていないとすれば、65歳未満の人口はほぼ100%の確率でSNSを活用していることになる。
 さらに、SNSは若者だけの利用だと思っている人もいるかもしれないが、決してそうではない時代になってきている。
 実際、2018年には30代以下の利用率は60%で、30代以上の利用率は40%までなっている。

・今は資本力に関係なく集客できる時代
 SNSを見た影響で何かを購入した人の割合は80%となっている。
 つまり、最新の流行情報はほとんどSNSで取得しており、SNSで露出しないサービスは誰にも知られない時代になっている。
 さらに、SNSを通して、凄まじいスピードで世界に情報が拡散されるようになっている。その結果、ユニークな内容であれば企業よりも情報が拡散され、企業よりも売り上げを上げられる時代になった。
 お金を持っていないからといってSNSを利用できないなんてことは現在のところありえない。つまり、資本の力に関係なく集客広告ができる時代になった。

■お金をかけなくても、質を良くすれば誰でも拡散される

・以前までのオークションマーケティング時代
 以前まで、企業の広告宣伝活動はオークションマーケティングで行われていた。
 オークションマーケティングとは、目立つ広告枠で広告を行うために、より多くの広告費を使う手法である。
 例えば、Hotpepperやリスティングなどである。
 オークションマーケティングでは、広告枠をお金で購入して自社の宣伝を行う。
 そのため、資本力がある企業がガンガン広告をして集客に繋げていた。

・今はクオリティマーケティング時代
 オークションマーケティングの時代はもう終わり、今はクオリティマーケティングの時代である。
 クオリティマーケティングとは、面白いアイディアや質が良いコンテンツが人々に受け入れられ、より拡散される手法である。
 多くの広告費を投資せずとも、コンテンツのクオリティをしっかり高めることができれば拡散される時代になった。
 今後は、個人事業主や小さい企業はSNSマーケティングを取り入れて広告活動を行っていかなければ生き残っていけない時代になってくる。

 SNSも色々あるが、その中でもインスタグラムが今最も重要だと言われている。

■インスタグラムがなぜ最も重要なのか

 数あるSNSの中でもインスタグラムが重要である理由は、以下となっている。

①ユーザー数が急上昇している
 2015年から2018年にかけて、国内ではFacebookもTwitterもそれぞれ300万人のユーザーが増えた。一方で、インスタグラムは600万人ものユーザーが新たに利用するようになった。
 様々なSNSと比較しても、最も利用者数が伸びている媒体である。

②高齢者のユーザー数が大幅に増加している 
 2016年から2018年にかけて、若者の利用者数の次に50歳以上のユーザー数が増加している。高齢者や若者も関係なく、情報取得はSNSから行うようになっている。SNSは若者だけのものだと考える人は間違っていることが見てわかる。

③月間アクティブユーザー数
 ダウンロードした後に最低でも月に1回以上アプリを開いている人の数のことを、月間アクティブユーザー数(MAU)という。
 インスタグラムは、そのMAUが86%まで到達している。
 比較対象としてLINEは85%である。LINEはメッセージアプリのため、ほとんどの人が毎日活用していることはイメージできるが、インスタグラムはそれ以上に活用されている。
 また、インスタグラムは平均で2.3時間に1度開かれているため、アクティブなユーザー数が多い。ちゃんと開いているユーザーが多いアプリであるということは、そこでの情報発信がいかに重要であるかということである。

■インスタグラムで何ができるのか

・ストーリー
 24時間以内に友達が何をしているのかがわかる。
・LIVE配信
 リアルタイムで動画を配信できる。例えばアパレルの店員さんや、飲食店の店員さんが商品の紹介などをしている。
・投稿
 友達や注目している人の日々の投稿を見ることができる。
・ダイレクトメッセージ
 その場で友達とすぐにやりとりができる
・場所や物の検索や、予約ができる
 気になるお店や商品の検索ができる。また、予約機能も最近できた。

■今はインスタグラムで情報取得から来店までできる時代

今はSNSで情報取得をする時代である。理由は、以下の2つである。

・簡単かつ直感的に検索できる
 Google検索の場合、検索にヒットした情報が文字としてたくさん得られた。
 インスタグラムの検索画面で調べると、検索したお店の画像が並ぶ。
 その画像をクリックすると、そのカフェに行ったことがある人たちの投稿が並ぶ。そこで口コミなどが並んでいる。

・信頼性が高い
 投稿されている一つ一つの情報はお店側がコンロールできない情報なので、ぱっと見でそのお店の良さを知ることができる。もし信頼性が低い情報をお店側が投稿してしまった場合、口コミですぐバレてしまう。
 ユーザー側の視点に重きを置いた情報のため、極めて信頼性が高い。

 他にも色々な機能がある。
 お店の場所をマップで確認できて、実際にその場所まで導いてくれる機能。
 商品のタグを押すと服の詳細が出てきて、購入までいけるショッピング機能。
 また、予約マークを押すと実際にカレンダーが出てきて予約する機能もある。

■インスタグラムはライフスタイルアプリ

 インスタはただのSNSアプリの域を超え、便利なライフスタイルアプリなため、ユーザーが飽きることがない。
 飽きることがないということは、流行りすたりがない。
 理由はライフスタイルアプリであること以外にも、親会社がFacebookであり、とてつもない資本力を持っているため競合に流れにくいためである。
 流行りすたりがないため、長期での顧客の囲い込みが可能になる。


 ここまでインスタグラムで集客広告することのメリットについて話したが、実際にビジネスに活用するにはどのようにすれば良いのか?
 次回の記事で紹介していきたいと思います。

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