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ツラいと思った介護もドーパミン利用により「快」になる!

脳内でドーパミンが出やすい状態や状況は人によって異なりますが、あなたは自分がどのような状態や状況でドーパミンが促されるかを知っているでしょうか?

例えば、仕事で新規事業の立ち上げを半年で成功させたという「快の体験」に対して、同じように何かを新しく始めたり、新規で立ち上げる場面に出くわした際、以前の成功体験の記憶から自然とワクワクしたりモチベーションが高まるといった形で、「学習済み」の「快の体験」に対してはドーパミンが促され、モチベーションが高まるというのは一番イメージしやすいかと思います。

では、あなたの脳内で体験したことがないことや、むしろ「不快」な体験があることに対して、ドーパミンを促し、モチベーションを高める方法はあるのでしょうか?

「不快」に感じた事や「避けたい」と感じた事柄に紐づいている「感情」や「記憶」を理解しておくことによって、今後仕事以外で起こりうる出来事に異なる捉え方とドーパミンが出やすい出来事だと捉える事が可能です。

つまり、ドーパミンの効能を利用してモチベーションを高めやすい状況作ることによって、介護だけではなく、今後の人生のどのような逆境や課題にたいしてもポジティブ&楽しみながら向き合うことが可能です。

今回は50代以降でおそらく1回以上は向き合うべき介護の課題に対して、ドーパミンの効能を利用した楽しむ介護を実践したHさんの事例を交えてご紹介します。

介護はいつから始まるか

両親の介護や配偶者の介護というケースもあるでしょう。

あなたは「介護」という、いつ関わるかわからない課題に対してどのように捉え、準備をしているでしょうか?

あなたのご両親の介護が終わったとき、自分たちの介護について真剣に向き合う時期がやってくる場合もあるでしょう。

要支援・要介護となった原因は下記の通りです。

要支援となった主な原因(上位3位)
1.関節疾患(18,9%)
2.高齢による衰弱(16,1%)
3.骨折・転倒(19,2%)

要介護となった主な原因(上位3位)
1.認知症(24,3%)
2.脳血管疾患(19,2%)
3.骨折・転倒(12,0%)

引用:厚生労働省『2019年 国民生活基礎調査の概況』よりhttps://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa19/dl/05.pdf

同データによる、『性別にみた要介護者等の年齢階級別構成割合』は下記の通りです。

男性
・40歳~69歳:11,8%
・70歳~79歳:28,6%
・80歳~89歳:43,8%
・90歳~:15,8%

女性
・40歳~69歳:7,7%
・70歳~79歳:17,3%
・80歳~89歳:49,1%
・90歳~:28,6%

定年退職前の時点でご両親や配偶者の方の介護が発生するケースは比較的多いと捉えることができます。

介護は費用的な面と身体面の両方において負担に感じる事が多い中、捉え方によってはチャンスとなりえると思えるHさんの事例をご紹介します。

介護が自分の再チャレンジにつながったHさん

Hさん(51歳)は実母の介護が必要となり、それによる有給消化をすることも多くなっていた約5年前を振り返ります。

Hさんは既婚者(子供なし)で夫婦2人暮らしでした。
ある時、買い物途中に転んで骨折してしまった1人暮らしの実母を引き取り、介護することになったそうです。

「骨折後に軽い認知症がはじまったが、骨折の後遺症で一人で出歩けないことが幸いだった。」

と当時について話しています。

Hさんご夫婦は共働きだったため、Hさんご自身が介護をすることも多かったとのこと。

仕事では管理職の立場だったため、頻繁に仕事を休むこともできず、会社も介護に対しての理解があまりないため、最初の1,2ヶ月は辛かったと話しています。

では、どのようにその辛い状況から脱したのでしょうか。

Hさんは、資格を取るという達成感に「快の体験」を感じるタイプの方でした。

そこで、介護に関する資格取得を目指したのです。

介護に関する勉強をするうちに、実践できる環境もあるので、資格勉強の理解も早く、短期間に資格を取得。

その資格の実践として、実母の介護をするほか、ビジネスの立ち上げ経験という「快の体験」を利用し、訪問介護ステーションの立ち上げと介護用品の物販の事業をしようと決め、5年の間に会社を退職して、会社を立ち上げたのです。

「快の体験」からモチベーションを高めることは可能

「快の体験」つまり、あなたのドーパミンを促すスイッチがどんな体験と結びついているのかについて理解しておくと、モチベーションを高めるきかっけづくりになるという事です。

今回はモチベーションを高める1つの手法の「快の体験」についてのご紹介でした。

あなたも突発的な課題に直面した際に備えて、脳内整理をはじめませんか?

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