ちっぽけなセクハラ


「セクハラ」

いま社会で何かと問題になっている事柄。

こんなにも早く、現実味を帯びるだなんて

思っていなかった。


私は今年の4月から、会社に勤め始めた、

いわゆる社会人一年目のひよっこだ。

生まれたての子鹿のような心を持った、

オフホワイトのメンタルの私だが、

あるものによって解き放たれる。

酒だ。

とりあえず、ハッピーな気持ちになれて、

人類みな友達ピース✌️みたいに愉快になれる。

そしてときには人を泣かせたり、裸にさせたり、

遊び心と少しの狂気を持つあいつが大好きだ。

事の発端は、そんな相棒のように慕う、

あいつが原因だった。


入社から2週間ほど経った頃、

上司からLINEを聞かれた。

能天気で人を疑うことをしない私は、

わーい!友達ゲット!みたいな気持ちで、

易々と連絡先を交換した。

そして、酒が好きだということが広まり、

飲みに行こうと誘われる。

4月の終わり頃、一緒に飲みにいくことになった。


親睦を深めるチャンス、テレビで見るみたいに、

仕事の熱い話を語り合うのかな!!!!

みたいなオフホワイトな気持ちで、

待ち合わせ場所に向かった。

ただ酒ほど旨いものはない、という

若すぎる心意気もありました。てへ、反省。

そんで飲むじゃんかー、

話すじゃんかー、

話の方向性、途中からややおかしかった。

コナン君がアッレレー??っていうレベルで。

でもそれ以上に私の頭は沸いていた!!!!

聞いてくれよ、

そのおっさん突然、自分の恋愛遍歴聞きたい?

みたいなこと言い始めて、語り始めるんだよ。

普通に怖えよ!

聞きたくねえよ!

そんなこと言える勇気はなく、

はい!聞きたいです!

あたおかだよなあ。

とりあえず人からよく思われたい私は、

キャバ嬢を心に宿らせて、

話を右から左に流しながら聞いていた。

もはや相槌打ってただけから、なんも覚えてない

それでも人を疑わず、

自分の頭のおかしさにも気づかなかった私は、

おっさんと2軒目へ。

屋台ずしでしめの寿司食べて、

完璧な終焉。

そして帰路で事件は起こった。


なんかしらんけど、

手繋がれてるうううううう

ええええええ

意味わかんないけど、

抱きつかれてるううううう

はああああああ???

お父さんレベルのおじさんなのに、

マスク越しにキスされたあああ

おええええええええ

収拾がつかない頭で、

やばいと感じて、私こっちなんでと言って

別れた。

一人になった瞬間、寒気がした。

だんだんと冷静さを取り戻し始めて、

心が南極大陸化した。

無理って思ったけど、

その時はその感情にも気づかず、

姉にだけ、ちょっと経ってから相談した。

まあうちの姉ちゃん、冷めてるから、

へーーぐらいだったけど、

聴いてくれる人がいるだけで、

自分の気持ちを言葉にするだけで、

気持ちが少し楽になった。


これが私が経験した、

ちっぽけなセクハラの第一弾。

このあと、会社を休職することになる。

そこまでのお話はまた今度!


結論、

とんでもねえおじさんと、

頭悪い酒好きの新入社員が出会うと、

セクハラに繋がる。

以上!!!

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