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音置

『燃ゆる女の肖像』という映画には音楽が2曲だけ使われる。ひとつはあるクラシックの楽曲、もうひとつは古臭さと同時に現代的な要素もある不思議な魅力を持つオリジナル曲。

この複合的な、和え物的な、アーカイブ的な方法こそが現代音楽の魅力なのかもなぁ…と感じながら、物語の中の視線と絡まったそれは凄まじい体験になる。

浅ましい思惑をピョンと越えて、とてつもない快感となる。

そのあと、それ以上の体験を言葉から受け、言葉がない場面からも感じる。

字幕と言語(の音)の物語を受けとめながら、映像や音楽に圧倒される。
動作や言葉にも心が動く。

感覚がひたすら呼び起こされ続けるような鋭さ。

力が湧く鋭さに憧れる。

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