リクルートを世界標準の経営理論で分析してみた

リボンモデルって何?

クライアントとユーザーが出会う場(プラットフォーム)を作り出し、双方の満足を追求すること
https://recruit-holdings.co.jp/who/reports/2018/vcp-mission.html

1章 SCP理論

・リボンモデルはリボンになれる会社の数が少ないため、
 基本的に競争が少ないか、競争がないSCPに最適なビジネスモデル
・ネットワーク効果を高め、参入障壁を高めることが重要

5章 情報の経済学① 悪貨が良貨を駆逐する

・リクルートが間に入ることでレビューなどの仕組みにより、悪貨が良貨を駆逐することを防いでいる
・その場限りの関係で終わってしまう取引であっても、双方がリクルートと長期的に取引するような仕組みになっている 
 ex.ホットペッパー
・スクリーニングやシグナリングのサポートをする役割をリクルートが担っている


6章 情報の経済学② モラルハザード問題

・情報の非対称性が大きいとモラルハザード問題が起きやすいが、
 リボンモデルは情報の非対称性を緩和し、モラルハザードを防ぐモデル
 ex.SUUMO

16章 認知心理学ベースの進化理論

・リクルートはリボンモデルで収益を上げるためのルーティンを確立していると思われる
・ビジネスモデルとして「①安定化」しているからこそ、ルーティンとして組織に「②記憶」され、他の領域で展開する「③進化」が起きていると推察される

23章 センスメイキング理論

・リクルートは多様な事業を展開する会社であるが、
 リボンモデルを展開する会社だと社員が理解しており、
 何をする会社なのか社員が腹落ちして、足並みをそろえることができている
・「まだ、ここにない、出会い。より速く、シンプルに、もっと近くに。」というミッションはリボンモデルを意識している

26章 ストラクチャーホール理論

・リクルートはブローカーとして、企業と個人の間に入る役割を果たしている
・リクルートは間に入ることで情報とその情報のコントロールにおいて優位な立場を築いているが、企業と個人の間のストラクチャーホールをあえて埋めることで利益を得ている
 ただしストラクチャーホールを埋めるのは、リクルートのビジネスに参加する会社および個人だけとなっており、その意味でブローカーの立場は維持し続けている
・本来ストラクチャーホールを埋めると全体のメリットにはなるが、自分のメリットにはならない中で、自分のメリットを生み出している点が特異

所感

・リクルートの本質はストラクチャーホールを埋めて利益をあげる特異なビジネスモデルにあると思われる
 広告に近いビジネス
・楽天なども楽天トラベルや楽天beautyなど類似のビジネスを展開しているが、あくまで楽天経済圏の拡大がビジネスの中心で似て非なるビジネス
・リクルートの多様なビジネス同士の連携はアカウントやポイントしかなく、楽天に比べるとビジネス同士の連携が弱いように思える

HAMACHIという活動を始めました。 まだ整備中ですが、良かったら覗いて見てください。 http://hamachi.life/hamachi-ssg/


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