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【#47】蕎麦屋4代目×Youtuber×会計士!? インタビュー企画第1弾です!

こんにちは!
今回はsublimeのインタビュー企画の第1弾です。

現在sublimeのメンバーになって下さっている方やそのお知り合いの方から面白い挑戦をしている人を見つけてインタビューするという企画です。

第1回は福室大地さん。

老舗蕎麦屋の4代目にして公認会計士×Youtuberという異色の経歴を持つ福室さんは現在

公認会計士の生涯支援を目的とし「人と繋がり、可能性を広げる場」をコンセプトに展開されるプロジェクトCPASS

に参画する傍ら

「そば文化を若者に」をスローガンにそばに関する情報を発信するYoutubeチャンネルとある蕎麦屋4代目の【SOBA LIFE】

を運営されています。

蕎麦メディアのルーツからCPASSでの学び、キャリア展望などを聞かせて頂きました。

蕎麦メディアのルーツとは?


sub:蕎麦メディアを作ろうという考えに至ったルーツはありますか?

福室:そうですね。大学生の頃は実家の蕎麦屋を継ぐ予定はなくて。親の働き方を見てて飲食業の大変さを感じていたので、自分は手に職つけたいという想いで会計士試験に挑戦したんです。
ただ、よく来て下さる常連さん達から「続けて欲しいんだよね」ということをよく聞くようになって、それで180°考え方が変わりましたね。 「これは続けないといけないな」っていう使命感というか。
そこからフリーランスになる段階で、週2日ぐらいは自分の実家のために何かしたいなと考えていたところからYoutubeでの動画アップ案がまず出てきました。

sub:でも週2日って普通のサラリーマンが休んでいるぐらいの時間ですからね。けっこう取ってますよね。

福室:そうですね。今は動画編集も外注とかしてるので、そこまで時間使ってないですけど、当初は自分で編集とかもしてたので。

sub:それで作ったYoutubeのチャンネルコンセプトが「蕎麦文化を若者に」ですよね。多分蕎麦を食べるのは中高年の方が多いだろうし、「蕎麦文化」って食べる頻度だけを意味する言葉じゃないと思うんです。この「蕎麦文化を若者に」が意味するところは何なんでしょうか?

福室:今は跡取りがいなくて店じまいしてしまうお店がすごく多いんですよね。どんどん蕎麦屋が廃れていってしまっていて。だから跡取りになる世代に蕎麦の文化を発信していかないと全く意味ないなと思っています。 確かに蕎麦を食べてるメイン層に向けての情報発信だったら50代以上がターゲットになるんですけど。

福室:あとサラリーマンから脱サラして蕎麦屋を経営する人を失敗させないのも大事だと思っています。そういう人が失敗しちゃうと「蕎麦屋って自分でやっても失敗するから辞めた方がいいよね」ってネガティブな話になっちゃうんですけど。 でも実際は正しい情報を得てちゃんと理解すれば成功確率は上がると思ってます。私は会計士なので資金調達のお話もできるので、そういう面でも正しい情報を特化して伝えていけば、文化としても絶えることはないかなって思っています。

福室:また、最近は流行りとかバズらせとかを狙った創作蕎麦みたいなものが出てきてるんです。あれってあまり本質的じゃないと思っていて。本来の蕎麦ってつゆとか蕎麦の香りを楽しむものって言われているんです。
もちろんそれは時代(の流れ)だと思うんですけど、それを若者の蕎麦屋をやりたい人がやっちゃうと文化が残っていかないので。

Sub:インスタ映えとかって、超短期的には売上に繋がるかもしれませんよね。でも土台にしっかりしたものがないと長期的には細っていってしまうということですね。

福室:そうですね。

Sub:そこまでわかった上で創作蕎麦とかを楽しむ分には良いことですもんね?

福室:そう思います。


蕎麦の食べ方

Sub:その蕎麦文化というところで、何か作法みたいなのってありますか?

福室:もちろん食べ方は皆さんの好きな方法でいいというのは基本ですが、よく言われるのは、まずは蕎麦だけ食べるというものです。やはり香りを楽しむものなので。

Sub:つゆをつけずに?

福室:そうです。一口目はそのまま食べて、次に半分ぐらい(つゆを)つけて食べます。半分だけつけてすすることで、変わり目を楽しむというか。途中からつゆの香りが入ってくるので。

Sub:知らなかった…。

福室:あとはわさびのつけ方とかもあります。おつゆに入れちゃうとわさび味になっちゃうので…。
Sub:めっちゃつゆに入れちゃってました!どうすればいいんですか?

福室:わさびは箸につけるパターンか、蕎麦の上にのせて食べるパターンがありますね。蕎麦の上にのせる時は、わさびが直接つゆに触れないように、蕎麦にだけつゆをつけて食べる感じです。

Sub:今度やってみます!あと、好きな人は好きだと思うんですけど、お蕎麦とお酒の相性ってどうなんですか?

福室:やっぱり日本酒がいいって言われますね。

Sub:なるほど。じゃあ将来的に中田英寿さんとかとコラボして欲しいなー(笑)

福室:できたら嬉しいですね(笑)
日本酒につけて食べるという方法もあるんですよ。取材させて頂いたお店のオーナーに伺ったんですけど。
昔ってお酒飲みながら蕎麦を食べるって文化があって、お蕎麦って時間が経つと乾いちゃうんですよね。だから乾いた蕎麦に日本酒を上からかけて食べるっていう。

Sub:なんか「通」っぽい(笑)

福室:かっこいいですよね。その食べ方。流行るんじゃないかなと思って。

Sub:流行りそうですよね。その食べ方できる男になりたい(笑)

福室:これなら20代の人とかでも全然受け入れられると思うし、それこそサラリーマンの人とかでも。

Sub:これが蕎麦文化ですよね。知っていれば全然楽しみ方変わりますもんね。こういうのをもっと広めていきたいということですね。

福室:そうですね。

Sub:僕は蕎麦好きなので、食べに行くんですけど、ただの飲食物になってしまってるんですよね。ハンバーグとかと一緒です。「美味しいか?」という観点しかそこにはなくて。でもこういう文化を知っていくことで美味しい+αの価値が生まれますよね。

福室:そうですよね。こういうのって1回聞けばわかるじゃないですか。覚えるものじゃなくて。だから伝え続けることで口伝えで拡がっていくんじゃないかなと思っています。


蕎麦のポテンシャル

Sub:少し話は変わるんですけど、僕このインタビューをさせて頂くにあたって色々調べたんですよ。「蕎麦 20代」とか。そうすると蕎麦ダイエットとか出てきて。こういうのは福室さん的には対象外なんですか?

福室:いや、そういう側面もあると思います。

Sub:やっぱりヘルシーなんですか?カロリーが少ないとか?

福室:そうですね。蕎麦って食べてもあんまり眠くならないんですよ。血糖値が上がらないので。だからサラリーマンのランチとかには良いと思います。

Sub:食後のパフォーマンスが下がらないよ的なことですね。それってじゃあ一日研修する企業とかの昼ご飯でお蕎麦とかあり得そうな話ですよね。

福室:確かにそうですね。

Sub;蕎麦、ポテンシャル高っ。

福室:奥深いですね。調べれば調べるほど。僕もまだ1%ぐらいしか知らないんじゃないかと思っています。


キャリアの展望

Sub:ここからはキャリアについてお話を聞かせて頂きます。
今、CPASSにフルで参画していて、30歳を超えたところくらいから独立起業しようというイメージですか?

福室:はい。そうですね。

Sub:独立起業というのはそのお蕎麦関連と言うことですよね?

福室:そうかも知れないですけど、ちょっとまだその時に何を思うかというところですね。

Sub:なるほど。起業の目的はどの様な事なのでしょうか?

福室:そうですね。起業の目的と言うよりは、この蕎麦事業もそうですけど本当に色んな人に新しいモノを提供したいというか、新しい価値を、世の中をよくしていきたいと言うところだけだなと思います。
その為には起業が近道かなと今は思っているということです。既存のモノを食い合うという感じではなくて、新しい、今までにないものを作るというところに楽しみを感じているのかなと。
今のCPASSも予備校とタッグを組むという業態で競合がいないので、新しいものを世の中に残している感じが自分の中でワクワクできますし、そこが自分の中で軸になっているのかなと思います。

Sub:そうなんですね。話を伺っていて思うのは蕎麦屋さんを継ぐのが嫌で手に職つけようかなと思い、会計士をめざした時のマインドと今のマインドって結構ちがいますよね?

福室:いや、本当に真逆になった感じですね

Sub:どうしてでしょうか??
1つのきっかけがあったのか、徐々にそうなったのか?

福室:最初に入った監査法人は採用活動を一年目の社員がやるんですね。就活生に対して自分の法人の紹介や、勧誘をひたすら行う期間があるんですけど。それで、その時にちょうどコロナ禍で、その前の年まで完全にオフラインで対面で話していたところをオンラインで採用活動を行うことになって。
それで、今までの企画がそのまま使うことが出来なくて。ある種、0から1を生み出すという新しいイベント企画をやらなければいけないとなった時に、初めてワクワクした感覚があったんですよね。凄く楽しくて本当に没頭したんです。
やはり、何かを生み出す系の仕事の方が自分には合っているなと、そこで確信して、そこから今まで色々と考えてきたんですよね

Sub:なるほど。ある種、偶然の要素もあると言うことですよね?

福室:偶然でしたね

Sub:たまたま最初に働いたところで、たまたまコロナという状況も重なった結果ということですもんね。

福室:まあ、元々新しい物好きだったということはあるんですけど。

Sub:あ、そうなんですか?

福室:空飛ぶ自動車とか、最新テクノロジーみたいなものはずっと追いかけてきてましたね。

Sub:へー。

福室:そういうのが趣味だったんですよね。まあ、最新テクノロジー系ですね。それに限らないですけど、新しいものは昔から好きでしたね。

Sub:そこからまた伝統深い蕎麦にっていう流れも面白いですね。両極端な感じというか。

福室:そうですね。これに関しては、生まれた家がたまたま蕎麦屋だったということにつきますけどね。

Sub:でも、蕎麦も歴史があるものなんだけど、今日のお話をきいて新しい話な様な気もしました。古くて新しいというか。蕎麦メディアがないというところもそうですしね。
なんか、新しいものやないものを作るというのが福室さんの中ではお好きなんでしょうね。

福室:そうですね。既存のものがあっても、それが自分が最適なものだと思わなければ自分で作りたいなと思いますね。自分が欲しいレベルのものにしたいなと思うことが多いです。

Sub:なるほどなぁ。ちなみに、会計士さんとしても働かれているわけなんですが、福室さんからするとこの蕎麦の事業と会計士の業務は2軸というイメージなんですか?それとも大きな1軸というイメージなんですか?

福室:うーん。ちょっと軸は違うかなという感覚はありますね。

Sub:それはどっちが強いとか弱いとかではなくて、もう2軸が同じくらいの価値としてご自身の中にあるという感じなんですね?

福室:そうですね。その2軸でシナジーを起こすとかはあまり考えてはないですね。

Sub:独立した別々のものとしてということですか。会計士の仕事に対してはどういうモチベーションがあるんですか?こちらも同じように今までなかったものを作るというところなんでしょうか?

福室:それもありますね。また、今の会社の社長から本当に学ぶ事が多すぎて。本当に大尊敬しているんですよね。一緒に働いているメンバーも本当にやりやすくて。ここで辞めたら後悔するなと感じるんですよね。

Sub:そんなに思うくらい良いメンバーで良い社長さんなんですね。

福室:そうですね。

Sub:もちろんたくさんあると思うんですが、特にどういう点を尊敬されているんですか??

福室:まず、人格の所ですね。また、チームを1つにまとめる力も本当に凄いです。
良い意味で放任主義で、任せてくれるんですよね。そこが本当に凄いです。

Sub:なるほど。まとまりがあるけど、放任なんですか?面白いですね。

福室:そうなんですよ。まず、絶対に怒らないんですね。何があっても。
怒らないんですけど、ちゃんと気付きを与えてくれる接し方をしてくれるんです。皆を叱るという手法を使わずにまとめてくれるんですよね。サッカー日本代表の森保さんのイメージに近いかも知れないです。

Sub:ワールドカップでも素晴らしい結果を出しましたしね。

福室:ちゃんと結果も出しつつ、1人1人を大切にしてくれる方ですね。今後ももっと学びたいなと思っています。

Sub:放任という事はあまり関与というか、向こうから福室さんへの矢印はそんなに強く向いていないと言うことですよね?
それでも凄い存在の大きさを感じてらっしゃると思うんですけど、それってどういうシーンで感じるんですか??

福室:そうですね。ちゃんと見てくれているなというのを感じるシーンが多いですね。
自分が褒められたいポイントをちゃんと褒めてくれるというか。
業務の上でしっかり頑張ったところをちゃんと褒めてくれる。しかも、褒め方も浅くないんです。何でも褒めると言うことではなくて。
あとは、会った時はちゃんとコミュニケーション取ってくれますね。

Sub:会話の量が多くなくても褒め方とかで「見てくれている」ということが伝わるということですね。福室さんの「褒め方が浅くない」って言う言葉だけで凄く信頼が伝わってきますね。
福室さんも将来はチーム作りをされるんですか?それとも完全に個人でやろうと思ってらっしゃるんですか?現代は起業するにしても業務的には全てアウトソーシングで1人だけで成立させることも出来ると思いますが。

福室:うーん。僕の中では価値を提供したいという意識が強いです。そうなると、個人だとやれる幅も狭くなってしまうので、間違いなくチームで取り組んでいきたいと思っています。今行っているYouTubeや蕎麦メディアも友達を巻き込んでやるつもりです。チームで行うという方向性は今後どんどん強くなっていくと思いますね。

Sub:ある種、自分が将来目指す理想的なチームに今、属せているという感じなんですか?

福室:そうですね。ロールモデルにしています。

Sub:ある意味では恵まれているとも思うんですよ。蕎麦の事に関してもご実家が蕎麦屋と言うこともあったと思います。また、就職した会社やタイミング
お陰で学べたことも大きかった。そして、今所属しているチームもそうですよね。
自分の置かれている環境の価値を理解して、そこからまた学ぼうとする姿勢が素晴らしいと感じました。福室さんの持っている能力なんでしょうね。

福室:そうですね。環境には恵まれていると思います。自分が得た感覚を疑わないという感じはします。

Sub:とういうと?

福室:1年目で監査法人を出た方が良いと思ったりとか。一旦考えはするんですけど、もやっとしたときとかに、右脳的な感覚を信じるというか。結局理論立てても右脳的な感覚に帰着するんです。結局、そこでバチッとハマったところで動いた結果、今のところは自分の理想の形を作ることが出来ています。その感覚は大切にしています。感覚というか直感というか。

Sub:それを数字のプロである会計士さんがいうのも面白いですね。
会計士に関しても僕は素人なので簡単に数字のプロと言ってしまったんですが、感覚が働く部分もあるんですか?

福室:多分にありますね。

Sub:どういうところでしょうか??

福室:監査業務と言われる、いわゆる会計士の仕事だと経理の人の人物像もみるんですね。「この人がやっている業務」という目線から見て、正確にやってそうとか間違ってそうとかっていう感覚を働かせたりします。
少し適当に仕事をしそうだな、と言う人も中にはいらっしゃいますから。(笑)

Sub:そういうことですね。なるほど。

福室:そこは直感の1つと言えるのではないかと思います。

Sub:右脳的に感じたことを後で数字や左脳的な裏付けを取る作業が入るかはいらないかの違いはあれど、対人関係におけるコミュニケーション能力というのは民間の会社員の方と変わらず大切にされているんですね。


以上が今回のインタビューまとめになります。
蕎麦文化や蕎麦メディアの必要性からキャリアの話まで内容がありすぎてギリギリまで割愛せざるを得ませんでしたが、それでも十分なボリュームになったのではないでしょうか。

次回はインタビュアーを務めたsublimeの2人の所感をアップ予定です!

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