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【#106】大人が読むべき参考書『数学ⅠA入門問題精講』

恒例になりつつある大人の学び直しシリーズです。

本書は大学受験で特に大切な,数学I・Aの
「数と式」「二次関数」「三角比」「場合と数」「確率」「データ分析」「集合と論理」
に的を絞って,これらの基礎・基本を徹底解説した演習書です。
いきなり例題に入るのではなく,その単元の考え方,公式などを詳しく,出来るだけやわらかく講義します。
受験準備などに最適です。

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数学的思考力は仕事でも役に立つ

大人の学び直しの中でも人気のある数学。

数学的思考力を持っているかどうかは、仕事にも影響します。

・説明をするとき
・資料をつくるとき
・企画を考えるとき

こういった場面で

「あ、この人は数学ができる人だな」

というのはすぐにわかります。

実際に数学の問題を出題されて解けるかどうかということではなく、数学的な思考力が身についているかどうかという意味です。

そしてそういう理由で数学を大人になって学び直したいという人に僕がオススメしているのは高校の数学ⅠAの勉強です。

数ⅠAには数学的な思考力の根本がぎゅっと詰まっています。
特に

・場合の数
・確率
・データ分析
・集合と論理

この4つの単元は社会人必須と言っていいほど重要です。

お手軽に済ませたい人はまずこの4つの単元だけでも勉強すると、結構普段から頭の使い方が変わってきます。

学び直すなら参考書を買え

これは以前にも書いたことですが、大人の学び直しには受験用の参考書がオススメ。

なぜなら問題がついているからです。

数学というのは知識として「知っている」ということ自体には特に意味はなく、あくまで運用能力が重要になります。

実際に使えるか、ということです。

サッカーのプレー解説動画を見ても次の瞬間にそのプレーができるわけではないように、数学もいくら解説だけを読んでもできるようにはなりません。

やはり、問題を解くというトレーニングフェーズが必要です。

社会人用の本はあくまで「わかる」を目指したつくりになっていて、問題があまりついていません。これだと確かに「わかる」のですが「できる」にはなりにくいです。

今回オススメしている入門問題精講というシリーズは解説が豊富でわかりやすい上に適度に問題演習もついているので、1冊で理解からトレーニングまで完結します。問題はそこまで量があるわけではないので、大人の学び直しには非常に良い量感。

この解説の丁寧さと問題量のバランスが大人の学び直しにピッタリです。

易しいところから始めるは正解か?

いきなり高校数学に手をつけるのは怖いという人もいるかもしれません。

実際、結構大人で数学を学び直したいという人に話を聞くと

「自分は小学生・中学生のレベルから始めようと思います」

という人も多いです。

気持ちはわかります。
数学に苦手意識がある人は特にイキナリ高校レベルの本から入るのに恐怖を感じる人もいるでしょう。

ただ、あくまで目的が社会人としての数学的・論理的思考力を鍛えるためであれば、僕は高校レベルの本から入るのがオススメです。

学生時代と違って今は大人の脳になっているので、思考的な負荷はある程度耐えられる人が多いですし(学び直しをするモチベーションがある人ならなおさら)、ある程度歯ごたえのあるレベルに挑戦している方が成長している実感が伴って勉強が続きやすくなると思います。

もしそれ以前の知識が必要なら該当箇所だけをネットで調べてみるとか、必要になった時に小学・中学レベルの問題集を買うなどした方が良いでしょう。

その意味でも今回の入門問題精講は解説が丁寧なので、多少中学レベルの数学に問題があっても解説でカバーしてくれています。

仕事に活きる数学力・論理的思考力をトレーニングし直したい方にオススメの1冊です!


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