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【#32】サッカー観戦を楽しむためのサッカーマンガ3選(+小説・一般書4選)

<この記事を書いた人>
Kai Nishitomi
1988年生まれ。兵庫県神戸市出身。
塾講師(兼塾経営)。
「学習法を教える」ことを専門とした新しいスタイルを開拓し、プロ講師として自塾や大手塾で授業を担当。
現在は指導者向けの研修、社会人向けの学習サポート、20代向けの起業・独立支援など活動の幅を広げる。



こんにちは!ワールドカップ真っ只中です。夜更かししすぎて睡眠不足の方も多いのではないでしょうか?
日本代表がドイツ相手に劇的勝利。本当に素晴らしかったですね。

「絶対に負けるだろうから気持ちを強く持って試合を見よう」

と思っていた僕はまさかの劇的勝利にどうして良いのかわからず小一時間ほど部屋をウロウロしてみたり、筋トレしてみたり、もう洗った食器を洗い直してみたりと意味不明な挙動を繰り返していました。

まぁ僕ほど気持ち悪い動きにはならないにしても、ワールドカップで、日本代表の試合で、しかも強豪国相手への逆転勝利ともなれば普段サッカーを見ない人でも大興奮だったと思います。

普段からサッカー観戦が好きで、わざわざヴィッセル神戸のホームスタジアムの近くの家に住んで、DAZNにもSPOTVにも加入してサッカーを見ている僕としては、この機にサッカー好きが増えて欲しいワケです。

ということで、今回はサッカー関連のマンガを紹介して、作品たちの力でサッカー好きを増やそうという作戦です。

最近の作品から2つ、昔の作品から1つ選びました。
さらにおまけとして小説から2つ、一般書から2つサッカー関連の本をご紹介します。

マンガ

アオアシ(連載中)

愛媛に暮らす中学三年生・青井葦人(あおいアシト)。
粗削りながら、強烈なサッカーの才能を秘めているアシトだったが、
まっすぐすぎる性格が災いして、大きな挫折を経験することに―――
そんなアシトの前に、東京にある強豪Jクラブ「東京シティ・エスペリオン」の
ユースチーム監督・福田達也(ふくだたつや)が現れる。
アシトの無限の可能性を見抜いた福田は、
東京で開催される自チームのセレクションを受けるよう勧めて!?
将来、日本のサッカーに革命を起こすことになる少年の運命は、
ここから急速に回り始める!!

Amazonサイトより引用

今一番熱いサッカー漫画じゃないでしょうか?

一昔前までサッカーは、スーパープレイヤーたちのスーパープレーを見て楽しむものだった気がします。

メッシの磁力でボールくっつけてるの?と思うドリブル。
クリスティアーノ・ロナウドの意味不明な滞空時間からのヘディングシュート。
もう少し時計の針を戻せば
ロナウジーニョの手品師のトランプ捌きみたいなボールコントロール。
カカのシューズにバネが入ってるんじゃないかという推進力。
ロベカルの物理法則を無視したカーブ。

もちろんそういう要素は今のサッカーにも残っています。
ですが、今のサッカーは以前よりもチームとしての戦術や、選手のインテリジェンスが際立つようになってきています。
いわゆるサッカーIQというヤツです。

でも、サッカーIQってなかなか試合見ててもわかりませんよね?

アオアシの凄いところは、このサッカーIQを見事に描写しているところです。しかも、説明的でつまらない描写は一切ありません。あくまで主人公のアシトに感情移入し、物語にのめり込んで読み進めるうちに自然と読者も

「サッカーってこんなに頭使ってたんだ」

ということを体感できるようになっています。
マンガとして最高に面白いだけでなく、これを読めばサッカー中継の観戦が2倍・3倍楽しめるようになります。

もちろん、個人のスーパープレー、試合の熱さ、キャラクターやドラマ性など、単にサッカー漫画としても最高に面白い作品です。

ワールドカップをきっかけにサッカーに興味を持った方は真っ先に手を伸ばして欲しい作品です。


GIANT KILLING

本当にいい監督はゲームを面白くしてくれる! 達海猛(たつみ・たけし)、35歳、イングランド帰りのサッカー監督。好物は大物喰いの大番狂わせ=GIANT KILLING(ジャイアント・キリング)!! 東京下町の弱小プロサッカークラブ、ETU(イースト・トーキョー・ユナイテッド)の監督に就任した達海が、意表をつく戦略とカリスマ性で、負け癖のついてしまった選手、スタッフ、そしてサポーターたちにパワーをくれる! 『U-31』原作者と俊英がタッグを組んだ、これがフットボール漫画の新スタンダード!!

Amazonサイトより引用

これも大人気、めちゃくちゃ有名な作品です。

普通のサッカーマンガは選手が主人公なんですが、このマンガの主人公は監督なのが特徴です。

なかなか描かれることがない
・監督ってどんなことを考えて、どんな仕事をしているのか?
・プロクラブの中身ってどういうものなのか?
・プロクラブを運営するってどういうことなのか?

そういったところが凄く魅力的に描かれています。

もちろん選手・試合の描写も素晴らしく、プレイヤー目線でのサッカーマンガとしても楽しむことができます。

俺たちのフィールド

サッカー少年・高杉和也の父親は、プロのサッカー選手・高杉貫一。いつか父さんと一緒に国立でプレーを… そんな夢を抱いて、転校生の拓馬とともに、和也はサッカーにうちこんでいました。ところがある時、ボール遊びをしていた子どもを助けようとして、父は突然…
 Jリーグが誕生する直前に連載が開始された、超本格サッカーまんが『俺たちのフィールド』。第1話は、和也の父親、貫一のプレーから始まります。ヤマキ自工のジーコといわれた貫一が、息子の前でみせたプレーは…!?
 

サンデー公式サイトより引用

僕が子供の頃に繰り返し読んだ、一番好きなサッカーマンガ。
これを外すことはできませんでした。

サッカーマンガは名作がたくさんあります。キャプテン翼・シュート・Jドリーム・ホイッスル・ファンタジスタ・エリアの騎士…etc
全て素晴らしい作品です。でも僕の中で一番はやっぱり『俺フィ』なんですよね(笑)

はっきり言って古いマンガだし、非現実的な描写も多いです。非現実もキャプテン翼やイナズマイレブンぐらい振り切ってくれたら読み手としてもラクなんですが、この作品はリアルを描いている風で非現実な描写が多いんですよね。

それでも僕の中でこのマンガが不動の一番であり続けるのは、単純にキャラクターとストーリーが熱くて魅力的だからです。

作者の村枝先生は、「表情」を描くのがすごく上手い漫画家さんだと僕は思っています。『俺フィ』の中にもセリフなしで表情だけのコマがたくさん登場するんですが、表情だけでも(というか、表情だけだからこそ)強く訴えかけるものがあります。

完全に僕の好みの押し付けなので、お暇な方は上のサンデー公式サイトから1話目が無料で読めるようなのでお試し下さい(笑)

小説

ここからはおまけなので簡潔に。

サッカーボーイズ

熱くてせつない青春スポーツ小説! 大型新人現る!!

サッカーを通して迷い、傷つき、悩み、友情を深め、成長していく遼介たち桜ヶ丘FCメンバーの小学校生活最後の1年と、彼らを支えるコーチや家族の思いをリアルに描く、熱くてせつない青春スポーツ小説!

Amazonサイトより引用

青春サッカー小説ってこういうことだよねって感じ。
王道中の王道です。
シリーズ化していて、小6(12歳)で始まる第1作から18歳まで主人公の成長を追いかけることが

レッドスワンの絶命

私立赤羽高等学校サッカー部『レッドスワン』。新潟屈指の名門は崩壊の危機に瀕し、選手生命を絶たれた少年、高槻優雅は為す術なくその惨状を見守っていた。
 しかし、チームが廃部寸前に追い込まれたその時、救世主が現れる。新指揮官に就任した舞原世怜奈は、優雅をパートナーに選ぶと、凝り固まってしまった名門の意識を根底から変えていく。
 誰よりも〈知性〉を使って勝利を目指す。新監督が掲げた方針を胸に。『絶命』の運命を覆すため、少年たちの最後の闘いが今、幕を開ける。

Amazonサイトより引用

アオアシと同様、サッカーの「最新」な部分にスポットライトを当てた作品。戦術や科学的トレーニングなど「知性」によって部の再建を目指すお話です。

設定や描写がラノベ的というか、独特なものがあるので好き嫌いが分かれる作品かもしれません。
読みやすい作品ではあるので、読書慣れしていない人にはむしろ良いのかも。

一般書

サッカーとは何か

本書は、欧州サッカー界を二分した大きなトレーニング理論、戦術的ピリオダイゼーションと構造化トレーニングを、なるべく読者が明日にでも使えるような形で説明するよう心がけた。ヴィトール・フラーデもパコ・セイルーロも、「サッカーとは何か」という問題へ大きく前進する一歩を踏み出し、新しい時代への扉を開き、選手、そして指導者たちに向けてサッカーの新たな考え方を提供した偉大な巨匠である。二人の大きな違いは、構造化トレーニングが「サッカー選手」の構造化と体系化を行おうとし、戦術的ピリオダイゼーションは「サッカーチーム」の構造化と体系化を行ったことにある。(「最後に」より一部抜粋)

Amazonサイトより引用

サッカーのトレーニング理論についての本。
内容的にサッカー好きな人向けですが、文章は読みやすいし、わかりやすいのでオススメです!

競争闘争理論

なぜ、唯一サッカーだけは、
世界の壁を越えられないのか?
団体競争/Team Competitionと団体闘争/Team Struggleは
「まったく違うもの」が求められるスポーツである

Amazonサイトより引用

サッカーにおいて日本は、残念ながらまだ世界トップクラスとは言えません。
一方で、柔道・フィギュアスケート・マラソン・バドミントンなど、日本が世界のトップクラスとして戦えている競技もあります。

この本は各競技を
・個人競技か団体競技か
・相手が自分のプレーに干渉しない
(テニスやバレーボールなどプレー区域が分かれている)競技か、相手が自分のプレーに干渉してくる(プレー区域が分かれていない)競技か
に分類し、

サッカーとはどういう競技であるのか?

を考察する本です。ちょっとマニアックかも。でもサッカーに詳しくない人でも楽しめる内容です。

まとめ

いかがでしょうか?
僕の知り合いには
「サッカーを90分見るのはしんどい。ハイライトでいい。」
という人もたくさんいます。

もちろんそれでも良いのですが、サッカーは知れば知るほど奥深く、観戦するのが楽しくなる競技です。

何よりワールドカップを見てわかる通り、あれだけの人たちが熱狂し、スタジアムを訪れるワケです。

その人たちの目に映っている「魅力」とは何なのか?
知りたい人は是非今回ご紹介した本を読んでみて下さい。
サッカーの魅力がよくわかり、サッカー観戦が一層楽しくなること間違いなしです。

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