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【#103】実用度No.1!「7タイプ別交渉術」


コミュニケーションについての本を探していたときに非常に良い本に出会いました。

弁護士として相手との交渉が多い著者は、
「ハーバード流交渉術」を学んだことで、
交渉が驚くほどスムーズに運ぶようになりました。
ポイントは「相手に納得してもらうこと」です。

この交渉術は、交渉に自信がある人や気が強い人はもちろん、
反対に、気が弱かったり、経験がなかったり、口下手だったり、
あまり交渉に得意ではないと思われる性格の人にも向いています。
著者は敏腕弁護士という職業にいながら、裁判を友好的に進め、
ムダに敵を作らない、勝ちすぎない、自己流を捨てるなどといった、
ソフトな交渉術を徹底してきました。
そんな著者のノウハウを、本書で伝授して頂きます!

作者は弁護士の谷原誠さんで、仕事術や交渉術について複数の著書を出されている方ですね。
タイトルにもあるように「日本一敵が少ない弁護士」という事で、コミュニケーション術には人一倍探究心をもってらっしゃるのだと思います。
また、個人的にこの本の素晴らしいと感じるところとして、小手先の心理テクニックに頼った交渉術について書かれた本というわけではなく「そもそも自分が相手に対して交渉力を持つために、求められている以上の働き(価値提供)をすることが大切」という本質的な事の上に成り立つ交渉術について述べられている事が挙げられます。
要は楽をして自分の要求を通せるようになる術を紹介しているわけではないという事ですね。

本書は、前半は広義での人の心理について述べられていて、後半が人を7タイプに分類した際の交渉術の紹介になっています。
本書の議論の大前提として「人は自分自身の指示には積極的に従うもの」という考え方があり、非常に面白い表現だなと思いました。人から強制されたことには反発したくなりますが自発的に考えたことにはその通りの行動をするという意味合いです。
その為に、質問を活用する事と相手のタイプを見極める事の重要性が書かれております。

せっかくなので、7タイプについても少し触れていきます。
周りの人をこの7タイプに当てはめて見てみると凄く面白いと思います。
大前提「人は自分自身の指示には積極的に従うもの」であるので、相手がどういう思考をしている人なのかを見極めた上でコミュニケーションを取ることは非常に大切です。
しかし、そもそも相手がどういう思考をしているのかを見極める事は凄く難易度が高いことです。
従って予め7タイプに分類して相手がどのタイプに属しているのかを考えるというやり方は凄く有効だと思います。
また、確かにザッと7タイプに分けただけでも思考にこれだけの違いがあるのだから通り一辺倒の交渉で全ての人の納得を引き出そうとしても無謀だなという事が分かります。

また、「こういうタイプの人にはこういうアプローチで納得を引き出していこう」というコミュニケーションの指針があるだけで大幅なスキル向上が見込めるでしょう。
仕事ではもちろんですが、日常のコミュニケーションであっても気が付かない程の小さいコミュニケーションが溢れています。
敵を作ることなく、相手の納得を引き出せる術があるとしたらあなたの生活にとってもとても役に立つと思いませんか?

是非、ご一読ください!

ではまた!

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