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剣と盾の怪奇録

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見た目の強い叔父と冷静な甥の出会う怪異を書いた、短編ホラーをまとめてます。 大体1話完結です。
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#小説

【創作小説】剣と盾の怪奇録「ゲームセンター」

「タテちゃん!ゲームセンター行こうぜ!」 「ヤマト。何、突然」 学食でお昼を食べた後、本を…

宵待昴
2日前
7

【創作小説】剣と盾の怪奇録「おつかい」

夜。 家に帰って来た途端、スマホが鳴った。仕事に行っている叔父さんからだ。 「もしもし?」…

宵待昴
3日前
3

【創作小説】剣と盾の怪奇録「破魔弓」

最近、夢見が悪い。 よく覚えてないけど、鳥のようなものが纏わりついてきて、攻撃される。何…

宵待昴
1か月前
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【創作小説】剣と盾の怪奇録「手鏡」

「旭、それ最近多いけど、自覚してやってんのか?」 「はい?」 居間で、少しぼんやりしていた…

宵待昴
2か月前
5

【創作小説】剣と盾の怪奇録「呪い紙」

旭の叔父・弥命は、最近調子が悪い。倦怠感と夢見の悪さが続いているだけなのだが、原因が分か…

宵待昴
2か月前
7

【創作小説】剣と盾の怪奇録「迎えに」

※前話「シキの駅」https://note.com/subaru9010/n/nd1b0eb496376?sub_rt=share_pw とセット…

宵待昴
2か月前
6

【創作小説】剣と盾の怪奇録「シキの駅」

※次話「迎えに」https://note.com/subaru9010/n/n303cc7b563a1?sub_rt=share_pw とセットの話です。 外出からの帰り。 電車で最寄り駅に降り立った瞬間、目が眩んだ。 「あれ……?」 目に痛いほどの日差し。花が咲き乱れ、あざやかな緑が覆い茂っている。知らない駅のホームだった。理解が追いつかず、僕は立ち尽くしたまま、瞬きをする。外に面したホームは無人だ。暖かくも寒くもなく、心地良い風が吹いている。焦りやら恐怖やらの気持ちが

【創作小説】剣と盾の怪奇録「埋めた話」

夕方。 縁側に座ってぼんやりお茶を飲んでいたら、いつ現れたのか、庭先に、白い着物を着て、…

宵待昴
3か月前
5

【創作小説】剣と盾の怪奇録「亀と作家」

旭が弥命の家に住み始めて、一週間ほど経った頃。 夢を見た。 家の前に、ガラス細工の小さな亀…

宵待昴
3か月前
6

【創作小説】剣と盾の怪奇録「新天地と人形」

一人暮らしの僕の部屋が不審火により焼失したのは、夏の終わり頃のことだった。 大学に行って…

宵待昴
7か月前
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【創作小説】剣と盾の怪奇録「帰り際」

叔父さんの滞在中、僕は結構その耳元を目で追っていた。大きな金魚のピアスが、涼しげに揺れて…

宵待昴
7か月前
2

【創作小説】剣と盾の怪奇録「口止め料」

祖父の葬儀がつつが無く終わった晩。 仏間に入ると、白地に赤い金魚柄の主張が激しいシャツを…

宵待昴
7か月前
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【創作小説】剣と盾の怪奇録「始まり」

僕が叔父さんと出会ったのは、祖父が亡くなり明日が通夜という晩だった。 寝苦しい夜。暗い縁…

宵待昴
7か月前
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