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韓国ドラマ「コーヒープリンス1号店」観ました。

2007年、韓国で最高視聴率30%を超えたというラブコメ「コーヒープリンス1号店」。私は珈琲が好きで毎日5杯以上飲む。韓国のカフェ事情も覗こうかなと見始めた。1時間もの17話。

爽やかラブコメ。設定が面白く見て楽しい。リアルで見た人たちの30%視聴率はわかる!

ただ私にとっては、後半になってガキっぽくいちゃつくシーンはお腹いっぱい感でした。正直すっ飛ばそうかと思ったけど、二人の行く末は気になったのでラストまで観ました。

ストーリーは、主人公のウンチャンが男として珈琲店に雇われ、イケメン社長のハンギョルと相思相愛になるラブコメ。ハンギョルは自分が男(と思い込んでいる)のウンチャンに惹かれて行く葛藤ですごく悩む。

主人公の女の子が男として生きる必要に迫られ、相方のイケメン男が「ああ、男に惚れちゃった」と葛藤するのは、「成均館スキャンダル」を思い出した。儒教の国、日本以上に「男」と「女」を意識するお国柄もあって葛藤は大きいんだなあ。

さらに複雑なハンギョルの家庭事情。一見お金持ちの家で愛情を受けて育ったハンギョルも、暗闇を持っている。

ハンギョルの従兄弟で音楽プロデューサーのハンソンとその恋人ユジュの恋愛も、二人の恋愛に大きく絡んでくる。ユジユは素敵だけど、過去ハンソンを苦しめた悪い女でもあります。自分が魅力的と知っている女はこんなものかもしれない。

ウンチャンは父亡き後、一家の大黒柱として母と妹を養っている。その母に恋焦がれる肉屋のおじさんとか、ウンチャンが女であることを知るコーヒーマスターのホン社長、ウンチャンの妹につきまとう珈琲店同僚のミニョプ。この妹、高校生ながら大変ませていて素晴らしい存在感。

珈琲店同僚のそれぞれが恋愛事情を抱えているのも気になる。女の子と見るとすぐ口説く調子のいい同僚と、ワッフルを焼いているイケメン。彼は時々日本語を話す。

ボロボロの廃屋同然だったホン社長の店を綺麗に直し、「プリンス」珈琲店として再開、ウンチャンの妹がSNSで流したイケメン店員の画像で話題になる。 

SNSを流し方で店の売り上げを伸ばす「梨泰院クラス」をちょいと思い出す。ただ流すのではなく流し方のセンス。

そういう部分が結構楽しかったり、気になったりして、本筋の二人の世界に厚みが増して行く。長丁場ドラマならではの作り込み方。人間関係はめちゃめちゃ濃いのは仕方ない。食べるシーンがやたら沢山出てくるのも、さすが韓ドラ。

ハンギョル役のコン・ユは、このドラマで第一線の俳優になったそう。ウンチャン役のユン・ウネとのやりとりが自然でとてもよかった。

それにしても韓国の俳優さんは体鍛えてますね。シャワーシーンがたくさん出てきたけど、本当に感心します。どれだけ鍛えているんだ!

ウンチャンが自分の道を切り開いて行くという方向は、この当時のドラマとしては新しかったのか。恋愛に成功する着地点が、選ばれるだけのシンデレラではなく、自分の道は自分で決めて行くのは良いなと思いました。

見終えて、しばしラブコメはいいかなとおもった。お腹いっぱいです。ラブコメって贔屓の俳優さんが出ないと前のめりにはならない。素敵な、笑顔の可愛い俳優さんではありましたが。

2020年にコーヒープリンス1号店のドラマの人たちが同窓会みたいなことしたんですね。視聴率がすごいドラマで撮影盛り上がったんだろうなあ。ミニョプ役の俳優さんが2008年に事故で急逝したというのが残念。ご冥福をお祈りします。


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