2015年6月14日

【日曜日の美大生】

おかたづけーしに学校へ。大学に入る前はオープンキャンパスなど訪れたことがなかったし、制服の高校生や私服の若者、父さん母さん、引率の先生とか、何を思ってどこからやって来たのだろうとか、いつにも増して体がふわふわする日曜日の夕方。

見学したり相談したりしていたら、私も選ぶことを考えたのだろうか、とか。いつの話だ、って話。きっかけみたいなものをすっ飛ばして、この時期は寝れないのが定番になったけど、そんなことの方がよっぽど知らなかったはずだった。

撤去して「終わりましたー」と報告に。ドアを開け切らぬうちにI先生が話し出した。他美大の学生が実習を受けたいと相談に来たと言う。編入は親が許してくれない、と。フロアに置かれたモニターの映像を見ながら泣いたらしい。

「もぐらせてもいいよね?」と言うので「はい」と即答した。でも「私は辞めてもいいですか?」と言ってみたかった。辞めたい訳じゃないけど、選択をしてみたかった。来年、その子に会うかもしれないのは楽しみで、だけど、あなたのような意志のない私でごめんねーとすでに謝りたくなる気分だ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?