クリスマスのお裾分け
クリスマスと言われても、あまりピンとこない。家にクリスマスツリーはないし、チキンやケーキを食べることもない。
クリスマスだけではなく、我が家にはバレンタインや誕生日、お正月もない。チョコやプレゼントを贈りあったり、おせちを食べて初詣に行ったり......なんてことはせず、いつも通りに各々過ごす。夫も私も、イベントごとに興味がないのである。
とはいえ11月も半ばになると「もうすぐクリスマスだし!」と焼肉を食べに行ったり、「ちょっと早めのクリスマスだね!」と寿司を食べに行ったりと、クリスマスを都合良く使わせてもらってはいる。
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振り返れば昔から、サンタクロースを信じていなかった。小学校1年生のとき、3つ上の兄がサンタさんに手紙を書いてるのを見て、「兄ちゃんはまだサンタクロースを信じてるのか」と冷めた目で見ているような、可愛げのない子どもだった。
兄が「かりんも書きな」と、便せんの下半分を譲ってくれたときは、兄の興奮を冷ましてしまわないように「サンタさんに届くといいね!」と言いながら付き合った覚えがある。だが兄もまた「妹はまだサンタさんを信じてるはずだ」と、自分も信じてるふりをして手紙を書かせてくれたのかもしれない。ふとそう思ったのは昔の写真を見返している時だった。本当のところは、聞けていない。
......とにかく幼い頃から一貫して「趣」の「お」の字もない私だが、クリスマスシーズンに浮かれ出す街の様子を見るのは嫌いではない。
というわけで(?)、私の目に映ったクリスマスっぽいものを集めてみました。
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