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5Gの高度化と6G ~ docomoホワイトペーパー読みました

所感

- 6Gの検討状況を確認したくdocomoのホワイトペーパーを読みました。
- 2021年2月版だそうです。
- 備忘録としてホワイトペーパーの内容をスーバーの聞きかじりの5Gの知識をベースに気になったところを投稿します。詳細は原文を参照ください。
-このホワイトペーパーの背景も知らない無責任な立場からすると、 正直なところ5Gによる社会変化を体験できていないこともあり、私を含む土管屋は現実世界の課題や理念の実現ではなく、土管屋としてひたすら回線を磨いていくしかないよな、というのが卒直な感想です。
- ただ、オペレータであるdocomoさんは5Gの課題がよく見えており、おそらく現場から聞いたであろう細かな改善点を出しているところは流石だなと思いました。

ホワイトペーパーの構成


1. はじめに
2. 進化の方向性
3. 要求条件とユースケース
4. 技術発展と検討領域
5. おわりに

気になったところ

- 6Gの要求仕様はサイバー・フィジカル融合の高度化が進み、5Gの高速大容量、超高速信頼性低遅延通信、多数接続に収まらない新しい組み合わせが必要になる

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要求条件

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 - 100万/平方kmの10倍の多数接続
 - 20Gの5倍の100G通信
 - E2Eで1ms以下程度の超低遅延
 - カバレッジ拡張で空、海、宇宙へ
 - 品質保証(Reliabilityは99.99999%まで向上)
 - 周波数帯の開拓

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- 無線技術としては4G以降から OFDM をベースに複数の技術の組み合わせで RAT が構成されるようになり,6G ではさらに技術分野が多岐にわたってくると考えられる.
- すでにOFDM をベースとした技術で既にシャノン限界に近い通信品質を実現できているが,要求条件やユースケースがさらに多岐に広がっていく
- NWトポロジは大きく変わらない
- プライベートNWのユースケースでNW機能一体化の小さなNW構成も普及する
- ユースケースベースで5Gのシステムは複雑化しマルチベンダ化が難しくなっているためフレキシビリティと複雑性を抑える工夫が重要になる
- 対策
 - マーケットで必要な機能・オプションの厳選
 - RANとCNの冗長性排除
 - プロトコル・スタックの層数削減
 - ユースケースのグルーピングとグループ枚のパラメータ値・組合せの選定
 - 仮想化環境におけるRANとCNの設置や構成変更などライフサイクルマネジメント手段の統一化
- OAMの高度化
- 複数のアクセス技術方式の統合運用技術(固定通信,衛星・HAPS 通信,放送等)
- 超低遅延実現。通信制御機能を伝送路の実際の物理媒体を制御するまで拡充し、経路選択/設定に加えスケジューリングも制御出来ることとし、交換設備内で媒体変換を行わない
- エッジ分散コンピューティング


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