一人で考えたくてイヤホンをさしたまま入店しているのだから、その意思を無視しないでください。

店員さんに話しかけられるのが苦手だ。声を掛けられると応対せざるをえないし、話したくないからといって聞こえないフリで無視も出来ない。必要だったらこちらから声を掛けるし、試着しても買いたくならない場合もあるし、むしろぐいぐい来られることでお店やブランドへの印象が悪くなることもある。
そっとしておいてほしい。

私は買い物は一人でしたい派だ。人がいると自分ばっかりに時間を費やせないし、歩き回らせるのも気を遣う。何度も試着したり、この商品が今後の自分の人生に必要か考え込むこともできない。
あーこの商品ほしいなー!これが今の自分の生活に加わったら、どんなにウキウキするだろう。今までもったことのない機能と見映えを備えているし、使ってみたいな。そうやって胸を躍らせるのと同時に。
いまどのくらい予算に余裕があったかな。来月抑えれば問題ないかな。かといってこれを今すぐ買わなければ生活に困ることもないし。今日買わないといけない理由もないしなあ。なんてあっちこっちへ思いを巡らせているのである。
呼んでもいないのに声を掛けられると、無理やり買わされるいやなイメージが頭をよぎる。もう少し考えたいので、とハッキリNOを伝えても、YESと言うまで帰してくれない脱毛やエステのお店みたいだ。
すごくすごくいやな気分になる。
アパレル経験者の人が「見ているだけなので」「必要なときには声かけます」と断ってよい、とオススメしているツイートを目にすることがある。
しかし同じように応えても、こちらの思いが届かないのか、見る商品を変えるたびに「それ人気なんですよ」「その色違いわたしも持ってて〜」と手を替え品を替えやってくるのに変わりはない。

美容製品と比べて安価な場合が多いから、買い物に失敗しても問題ないとでも思っているのだろうか?
私は、値段を問わず「あー買ってよかった!」と思える買い物がしたい。時折、あのブランドで、あの店舗で購入してよかったと思い返したい。また琴線に触れるような商品に出会えるかもしれないから、と期待に胸を躍らせてまた訪れたい。

商品は気に入ったけれど、接客がサイテーだったから、せめて違う店舗にしよう、なんて、もう思いたくない。

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