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~神話・民話の世界からコンニチハ~ 1 オニャンコポンさま



初めに

根っからの神話、伝説、昔話が大好きな、noteでは物書き&絵描きのすー。

現代のひとびとにその魅力を伝えるためには、どうしたら良いかなあ? と考えに考えていまして……。

元となったお話のあらましを書き、おまけとして、そこに登場する神さまがたとの対談をやっちゃってみようか? と発案するに至りました。

そうして、昔から語り継がれるお話というのは、決して古くて錆びついた時代遅れのものではなく、現代に生きる私たちの心を柔らかくしてくれる効果が今でもあることをぜひにお伝えしたいのです。

noteのひとつの記事につき、地球に在るさまざまな神話、民話、伝説、怪異譚、寓話、童話などからひとつのエピソードを載せていきます。


基本は週二回、火曜日と週末に一話ずつ更新の予定。

※追記 2020.11月 現在は、週に一回、火曜日の更新となっています。

※追記 2021.3月 現在は「~神話・民話の世界からコンニチハ~」は休載しています。


記念すべき初回は……西アフリカはガーナのアシャンティに伝わる神話から。ネット上では日本人に大人気となっている、大いなる天空神「オニャンコポン」さまです!


はい。嘘偽りなく、お名前が「オニャンコポン」さまなんですよ。

なんですかこの可愛いお名前は。別名と言われている「ニャメ」も可愛い。まるで日本人に発見されるために付いたお名前のようで、日本人とのご縁をとても感じる神さまです。


オニャンコポンさまは万物の精霊を創りだした世界の祖という位置にある、とても偉大な天空神……のはずなんですが。


その昔、ひとびととオニャンコポンさまはともにありました。あるときひとりの老婆が臼(うす)と杵(きね)を使ってヤムイモという食材をエンヤコラとついていたとき、うっかり杵が飛んでオニャンコポンさまにぶつかってしまいました。それ以来、人間の世界からオニャンコポンさまは遠く離れてしまいました……というお話が残っています。

杵がぶつかって、離れていったって! え、これほんとに猫の神さまじゃないの!? という何とも偉大なる天空神らしからぬ弱さと愛嬌を持ったお話ではありませんか。


それでは、さっそく初回の対談インタビューと参りましょう!


すー: こんにちは。どうぞよろしくお願い致します。

アボソム: こんにちは。

すー: あれれ、オニャンコポンさまご自身じゃないんですね。

アボソム: わたくしはアボソム、オニャンコポンさまはこの人間のいる世界からすこし遠く離れたところにおられますので、直接お話をすることはできないのです。代わりに、人と大きな関わりを持つ精霊のわたくし、アボソムがお話をいたしましょう。

すー: アボソムというお名前は、主にアフリカで信仰されている自然界にも多く存在する精霊のうち、人間と関わりを持つようになったと伝えられている精霊の総称ですね。アボソムさん、と呼ばせて頂きます。

アボソム: どうぞよろしく。

すー: オニャンコポンさまがこの人間が存在する世界から離れていったという、神の世界と人間の世界が別れるというお話は、形を変えて地球上の多くの地域に存在します。それは、神さまがたの世界というのは、基本的に今ここに生きる私たちの目には見えないのは何故か、を昔からひとびとが考えてきた証なんでしょうね。

アボソム: はい。アフリカで強く残る神話は、人と神である存在とは、直接お話ができないことになっているのです。

すー: そうなんですか。なんだかリアリティがありますね。この天地分離神話のあとに続く、人間の世界から離れて高き天空へと昇ってしまったオニャンコポンさまに届くために、ひとびとが奔走するエピソードは、バベルの塔のアレンジ版のようなお話です。次回は、そのエピソードを題材にしたいと思います。アボソムさん、どうもありがとうございました。


初回の「~神話・民話の世界からコンニチハ~ 1 オニャンコポンさま」は以上です。


こんな感じで、神話、民話、伝説、怪異譚、寓話、童話などについて、そのあらましと対談インタビューという構成で進めていきます。

すこしでも楽しんで頂けたなら、それに勝る喜びはありません。

ここまでお読みくださり、誠にありがとうございました。

note神話部の皆さまへ

初めまして。

「#note神話部」という、神話(だけでなく不思議なお話も)好きな私にとってはとても素敵な集まりに、初めて参加致します。どうぞ、今後ともよろしく……。

※ 見出しの写真は、静かなる恵みさんの「みんなでこの世を共有している」からお借りしました。ありがとうございます。

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