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2.26


夢を見ていた。様だった

窓が1つあるだけの真っ白な部屋
外を見ると雲がすごく近くにいて
ぼくはこの距離が好きだった


君が近くにいる気がしたから。


雲を見ると一瞬映る君の姿、名前は、
名前は、  まだないよ。


君の好きな花はなんですか?


君と買ったかすみ草はもう枯れてしまったから、
雲の上のお花畑でまた君に会えることを願っています。

ぼくたちはいつか星になる。と誰かが言っていた。
朝になって君が現れて、夜になって君は消えていく。

頭の中の砂時計は、ゆっくりと堕ちていくのにね。

真っ白な部屋に運ばれてくる生きものは、
とても味がしない。
最後に残る骨だけは綺麗に見えたよ。

君がほしいものはなんですか?

音が聴こえて、歌が唱えて、やっと君が見えるのに
ぼくには君の音も歌も聴こえない。


世界はこんなにも 静かだった みたいだ


今、世界は何色なんだろうか
なんとなく、君はきっと灰色だと答える。

                                            だってぼくたちは一緒だから


いつか君に会えたら、ほしいものを教えてください。
そして「天使でさえ堕ちるんだ」と、ぼくにわざと微笑んで。

それはきっと、
ぼくのからだで生きている意味と
君に会えなかった理由になるから。

ぼくはまだ、8.21を待っています。


いつか、君の名前が呼べるように
なくしたりしないよ。

花の降る雲の上の君に零した。


                                                 「ぼくを憶えていてね」














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