見出し画像

小学校の英語教育、どう変わる?

小学生の英語教育、どう変わる?

 2020年度から新学習指導要領が改訂され、評価の仕方や教科の在り方が大きく変化しましたが、どのように変わったのか理解するのが難しいですよね。とりわけ変化が大きかったのが英語ですが、変化した背景と目的を捉えれば、理解が深まります。今回は、新学習指導要領によって変化した英語教育についてまとめていきたいと思います。

小学校で英語を学習する目的

今までの英語教育

 平成23年度から実施されていた学習指導要領において、5年生、6年生で年間35単位時間(週1コマ)の「外国語活動」が必修となりました。音声を中心に外国語に慣れ親しむ活動を行ってきました。英語の歌を歌ったり、数字やアルファベット、簡単な単語を使ってビンゴをしていた人も多いのではないでしょうか。本来は「外国語活動」という名の通り、様々な国の言葉や文化を学習するものでしたが、ほとんどが「英語」を使った学習となっていました。

社会のグローバル化

 社会の急速なグローバル化の進展する中で、国際共通語となっている英語を習得することは必要不可欠です。将来はさらにグローバル化が進んでいることを考えれば、英語の学習に力を入れるのを納得できます。また、英語だけができればよいという社会でもなくなりつつあります。様々な国の歴史や文化、マナーなどの理解を求められているのです。だから、「外国語活動」「外国語」として英語に限定していないのです。

学年別 英語教育の内容

3年生,4年生の外国語活動とは

 これまでの学習指導要領では5年生、6年生が対象だった外国語活動が3年生、4年生を対象に行われます。週1コマ程度で実施されます。これまでの外国語活動と同様に、外国語に慣れ親しむことを目的に英語の歌を歌ったり、数字や簡単な単語を使ったゲームが行われます。

5年生,6年生の外国語とは

 これまでの学習指導要領では週1コマだったものが、週2コマに増えました。小学校6年間でみると、3倍に増えることになります。簡単な情報や考えなどを伝え合えることを目的として、先生やALT、友達と英語で会話をする活動が行われます。

外国語活動と外国語の違い

 大きな違いは、評価の有無です。外国語活動は、あくまで活動であり、一般的に評価を行いません。外国語は教科になるので、国語や算数などと同じように3観点で評価を行います。

小学生の英語教育のまとめ

 いかかでしたか?今回は「小学校の英語教育」についてご紹介しました。これで英語教育の大きな変化はわかりましたね。学校現場でどのような指導が行われていくのか、目が離せませんね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?